アメリカで看護師を目指されているのであれば、RN(Registered Nurse)正看護師は勿論ご存じかと思います。RNの資格に変わりはありませんが、短期大学卒業と4年制大学卒業の違いは、ADNとBSNで区別されます。時々ご質問をいただくこの違い、ここで簡単に説明させていただきます。
ADN
看護学準学士(ASSOCIATE DEGREE OF NURSING)
看護学準学士は、2年制コミュニティーカレッジ(短期大学)で提供される看護教育プログラムです。このプログラム内で、主に基本的な看護のスキルや知識を学びます。
教室での座学授業と、病院や診療所などでの臨床実習も含まれます。
プログラム終了後に、学生は正看護師RN(Registerd Nurse)の受験資格を取得し、NCLEX合格を経て、病院・診療所・介護施設などの医療施設で患者のケアや治療を担当することができますが、より専門性の高いキャリアを希望するする場合は、追加の学位を取得し看護学学士(BSN)等の過程を終了しなければなりません。
*専門学校卒業者は厳密にはDiploma Nurse
BSN
看護学学士(Bachelor of science of nursing)
BSN: 看護学学士は、通常4年制の大学で提供される看護教育プログラムです。
このプログラム内で、学生はADN同様の基本的は看護スキルや知識だけでなく、包括的な看護学・人文科学・社会科学・自然科学などの幅広い科目や
看護倫理、研究方法論、リーダーシップ、管理などの専門的な科目も学びます。
ADN(看護準学士)のプログラムに比べ臨床実習の時間も充実しており、実際の医療現場での経験を通し看護の実践スキルを磨くことができます。
将来、RN(正看護師)として、患者のケアプランの作成、教育や相談、研究への参加、看護管理職やリーダーシップの役割など、より高度な業務に携わる機会に恵まれます。
昨今では、医療の進化や医療機関のニーズにより、確実にBSN学位を持つ看護師の需要が増加しています。勿論、賞与もBSNの方が優遇されるのは言うまでもありません。またその先のナースプラクティショナーを目指すにしてもBSN看護師学位は必須です!
ということで、
もしあなたにアメリカ看護師へのライセンス移行までにもし時間に余裕があるのなら、
日本で看護学士の学位取得制度を利用してみてはいかがでしょうか?
単位の積み上げで比較的簡単に短期間(1年~2年)でBSN看護学士取得可能です。
アメリカの学費は、日本と比較すると最近の円安の影響もあり、かなりの額になってしまうのはいうまでもありません。
しかし、常に念頭に置いていただきたいのは、
いくら4年生の学位を取得しても、時間数が足りていなければ不足の判定も出る可能性があるという事です。
アメリカで看護師になるには、などご質問がありましたら、ぜひお問い合わせください。