アメリカで、看護師として働くのにどのくらいの英語力が必要?
国際看護師を目指す方から、頻繁に英語のレベル・スコアに関するご質問をいただきます。
まず第一に、アメリカで看護師のライセンスを取得するのは、州ごと。日本のようにライセンスを取得すれば、日本中どこでも働けるわけではありません。
カリフォルニア州のように、ライセンス取得に英語のスコアが必要とされている州もあれば、ニューヨーク州のように英語のスコアを必要としない州もあります(2024年1月現在)。目指される州のライセンス取得要項を確認する必要があります。
カリフォルニア州のライセンス取得に必要な英語テストはTOEFLです。
TOEFL(トーフル)とは、英語を母国語としない人を対象とした英語能力測定テストで、求められたスコアをとることが必要です。①リーディング、②リスニング、③スピーキング、④ライティングの4つのセクションから構成されています。
求められるスコアは、①リーディング22、②リスニング22、③スピーキング26、④ライティング22です。(合計92点)
アメリカの大学を受験する際にも使われるテストで、一般の大学入学には80点以上が必要とされているので、レベルが想像できるかと思います。英検でいうと、準1級程度かと思います。
また、晴れてアメリカで看護師のライセンスが取れても、就労するにはビザが必要です。そこで必要とされるのがビザスクリーン(CGFNS)ですが、その審査にも英語のスコアが必要となります。
ビザスクリーンで有効とされている英語のテストは下記になります。
・Cambridge English (B2 First, C1 Advanced, or C2 Proficiency exam)
・TOEFL iBT (Test of English as a Foreign Language, Internet-based Test)
・TOEIC (Test of English for International Communication)
・IELTS (International English Language Testing System)
・MET (Michigan English Test)
・OET (Occupational English Test)
・Pearson PTE Academic
前述のTOEFLでは、81点以上がビザスクリーンには必要です。
内訳は、スピーキングで24点、その他3セクションの合計が57点です。
また、IELTS(アイエルツ)をご存じの方も多いと思います。IELTSはTOEFLと同様、世界中の英語圏の教育機関において英語力の証明として認められているテストです。TOEFLがアメリカの団体によって運営されているのに対し、IELTSはイギリスの団体が運営しています。同じく①リスニング、②リーディング、③ライティング、④スピーキングの4つのセクションから構成されています。
IELTSの試験結果は、1〜9のバンドスコアで表されます。ビザスクリーンにパスするには、スピーキングで7、全体で6.5スコアが必要です。
目安としてですが、大学入試に必要なスコアは出願先の大学により異なりますが、バンド6以上になると出願できる大学の選択肢が多くなるようです。
TOEFLとIELTSも日本で受験することができます。
一度、今のご自身の英語のレベルを知るために受けてみるのもいいかもしれません。
また結果が届くまでに約1ヵ月かかる事もあるようです。
時間に余裕を持って受験されることをお勧めします。
アメリカの看護師になりたい、そんなあなたを応援しています。
ご連絡お待ちしています。