助産師は、出産の過程において妊娠中から出産後まで指導とケアを提供するという重要な役割を果たします。今回は、助産師になるのに必要な教育と資格についてご紹介致します。
助産師の仕事
出産に向けて、助産師は妊婦に出産プロセスの選択肢について説明し、出産当日の具体的な計画を立てます。 また、妊娠期間中ずっと妊婦の体調管理を行い、胎児の健康と成長過程を監視します。助産師は、陣痛を誘発したり、陣痛に伴う痛みを和らげたりするのを手伝うこともあります。 妊娠から出産まで、必要に応じて医師と連携してケアを行います。出産後も、患者自身のセルフケア、産後のケア、また母乳育児などの指導を行います。州の認定レベルに応じては、独立した診療所で働くこと、また処方箋を書いたり臨床検査を注文したりすることができます。
労働環境
助産師は通常、病院、助産センター、医療クリニックで働いています。 出産は予測不可能な性質を持っているため、これらの専門家は通常とは異なるシフトで勤務し、夜間、週末、休日に待機しなければならない場合があります。
助産師になるには
助産師には大きく分けて5つのタイプがあります。必要とされる助産師の種類とその役割は、個々の州の規制によって決められています。
AMCB(American Midwifery Certification Board米国助産師認定委員会)が認定する助産師ライセンスには、CNM(Certified Nurse-Midwife)と、CM(Certified Midwife)があります。
● CNMになるには看護師のライセンスも必要で、他の助産師のタイプより多くの教育と認定を必要とします。ステップごとに説明します。
○ 看護学士を取得する
○ 看護師のライセンスを取得する
○ 高度看護学位を取得する
■ ACME(Accreditation Commission for Midwifery Education助産師教育認
定委員会)によって認定された教育機関で、修士号(MSN)または博士号(DNP)を取得する
○ CNM 認定を取得する
■ AMCB( 米国助産師認定委員会) による CNM 試験に合格することにより取
得が可能です。
■ 多くの医療機関で、助産師が CNM になることを義務付けています。
○ APRN(Advanced Practice Registered Nurse高度実践看護師) になる
■ ほとんどの州で助産師を APRN として分類し、その州が必要とする免許の取
得を義務付けています。
● CMになるには
○ RNのライセンスを必要としませんが、修士号の学位を取得し、AMCBが管轄するCMの 認定試験に合格する必要があります。
○ ただし、CM 認証を承認している州は限られています。
助産師の給料
US Bureau of Labor Statistics(米国労働統計局)によると、給与中央値は年収$129,480ということです。他の職業と比較しても高収入といえるでしょう。
まとめ
今回は、米国で修士号が求められる高度実践看護師のひとつ、助産師について、仕事の内容、労働環境、助産師になるには、そして給料について紹介しました。米国で看護師になる目標に向かって努力されている方、すでに看護師の資格をお持ちの方、さらなるキャリアアップの先に助産師の道があるかもしれません。
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