アメリカで看護師をしたいとお考えのあなた。でも、「書類申請の仕方がわからない」、「どの州がいいかわからない」、「英語が話せない」などの理由で諦めていませんか?
アメリカの医療は日本よりはるかに進んでおり、看護師の地位や待遇もいいと言われています。ですが、アメリカで看護師を目指すにあたって、どこの州で働くかが一番重要な点です。大都市があるニューヨーク、カリフォルニア、ハワイが人気ですが、それぞれ州によって必要な書類申請が違ったり、給与も違ったりします。
そこで、この記事ではアメリカで看護師になる前に知っておくべきことを分かりやすく解説します。
どの州を選ぶべきか
ニューヨーク
現在、日本からアメリカで看護師になる場合、ニューヨークが一番簡単だと言われています。
英語のテストスコア(TOEFLなど)が必要なく、ソーシャルセキュリティーナンバー(個人番号)も必要ない為、外国の看護学校を卒業していてもスムーズに書類申請ができ、国家試験の受験資格を取得することができます。
ニューヨークでは直接State Board of Nursingに申請する方法とCGFNSを通して申請する方法があります。ただ、CGFNSは今混み合っているため、審査に一年以上かかってしまうケースもあるので、ご注意ください。
ニューヨークは移民が多く、バイリンガルの看護師を必要とする医療機関も数多くあります。そのため、ビザのサポートをしている医療機関が沢山あり、アメリカで合法的に働けます。ニューヨークの正看護師(RN)の平均収入は$93,000と言われています。
カリフォルニア
カリフォルニア州ではCGFNSを通さず、直接State Board of Nursingに申請します。ここで、重要なポイントがあります。
よく、カリフォルニア州ではソーシャルセキュリティーナンバーが必要なため、ほぼ不可能と記載されてある記事などを見かけますが、実はタックスIDでもいいんです!
なお弊社ではタックスIDナンバー取得のサポートもできますので、カリフォルニア州で看護師を目指すことが可能です。
あと、カリフォルニア州では英語のテストスコア(TOEFL)が求められるので、英語の勉強をまず始めるのが看護師国家試験(NCLEX)までの第一歩となります。
アメリカで医療従事者の人材不足が続く中、カリフォルニア州は看護師の需要が一番高く、年収も一番いいです。RNの平均年収はアメリカでトップの$125,000です。
ハワイ
常夏の島、ハワイで看護師をすることを思い描いていらっしゃる方もいることと思います。
ハワイで看護師になるためには、ソーシャルセキュリティーナンバーが必要です。また、成績証明書をハワイのState of Board of Nursing が指定しているCGFNSかJosef Silny & Associates, Inc.、 International Education Consultantsを通して審査してもらう必要があります。また、ハワイでNCLEXの受験資格を得られ合格しても、合法に働けるビザとソーシャルセキュリティーナンバーがないと条件付きの免許を発行してもらえるだけで、就労することはできません。
また、NCLEXの試験に3回失敗してしまった場合、これにはハワイ州以外で受けたNCLEX試験も含まれますが、4度目のテストを受ける前にハワイ州が承認した講習を受講し、そのクラスを終了後6か月以内にNCLEXの再試験を申し込まなくてはなりません。
以上をふまえると、ハワイ州で看護師になるのは他州に比べるとハードルが高いと言わざるをえないと思います。
ですが、ハワイには日系人が数多く住んでいるため、日本語を話せる医療従事者が必要とされています。とくに、老人ホームなどでは日系の看護師を募集しているのをよく見かけます。ハワイの平均年収は$106,000です。
以上、お問い合わせの多い州についてまとめてみました。
エンドースメントといって、お持ちの州の看護師免許をもとに他の州の看護師免許を発行してもらうことも可能なので、どこの州で免許を取るのかを迷われている方は、取りやすいところで取るという選択もあります。