アメリカで、看護師として働くのにどのくらいの英語力が必要?
国際看護師を目指す皆様からの1番多い質問が、英語のレベルに関してのものです。言うまでもなく、得意・不得意に関係なく出来るだけ自然に流暢に使いこなせる事に越したことはありません。
前回①は、州によって、ライセンスを取得の際に必要とされる英語のテストTOEFL、またビザスクリーンに必要な英語のテストについてご説明しました。
さて、晴れて、アメリカの看護師免許を取得して、いよいよ就職したとします。
あたり前ですが、雇用先でのコミュニケーションは全て英語です。
私は日本人だから、、、そんな事は一切通用しません。
看護師(RN)は、准看護師(LVN)や看護助手(CNA)を監督する立場です。
患者の急変をドクターに、簡潔に報告し、指示を受け取る立場です。
簡潔に報告できますか?指示を聞き取れますか?
英語でうまくコミュニケーションがとれなければ、どうやって仕事環境で同僚たちから信頼を得られるでしょう。
新米看護師が、ベテラン准看護師や看護助手につらく当たられることもあるかもしれません。
また、ドキュメンテーションも全て英語です。
万が一裁判になった場合の証拠としても提出されるとても大切なものです。
ご存じのとおり、アメリカは医療訴訟も頻繁にあり、免許の剥奪もありえます。
実際にアメリカで看護師として働いている方から、「自分のライセンスだけは守りなさい。」と先輩RNからアドバイスされた、という話を聞きます。
ネイティブにひけを取らない英語が使いこなせればベストです。が、なかなか現実は難しいです。
ただ、覚えていただきたいのは、完璧な英語を求められているわけではありません。
アメリカはよく言われる「人種のるつぼ」が故に、多少のBroken Englishだったとしても、相手と意思疎通がきちんととれればいいのです。英語はツールとして使いこなし、少しずつでも磨き上げてください。必ず触れれば触れるほど、使えば使うほど、上達します!
Technical(技術的)な英語のスコアも必須ですが、Practical(実用的)な英語もぜひ練習してください。必要なのは、英語が自然に出てくる頭つくりです。
もしかしたらあなたの英語のヒアリング、ネイティブスピーカーの2・3歳児より低いかもしれません。
・日々、仕事やプライベートの場でこういうフレーズは英語でなんて言うんだろう?と英語に置き換えてみる。
・英語日記を書いてみる。
・道に迷っていそうな外国人を見かけたら話しかけてみる。
日本に居ても英語に関われる生活を送る方法は無数とあります。
この積み重ねが、アメリカで看護師として働き始めた時にスムーズに仕事に馴染めるか否かの鍵になります。
英語が出来ないからと国際看護師になる夢を諦めないでください。
あなたの「心の持ち方」次第です。
アメリカの看護師になりたい、そんなあなたを応援しています!
ご連絡お待ちしています。