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アメリカ看護師・Case Manager (ケースマネージャー) ってどんな仕事?

02.02.2026 | アメリカの看護師情報

医療チームと連携し患者ケアを調整するアメリカの Nurse Case Manager

アメリカ看護師で、ベッドサイドではない働き方のひとつに ”Case Manager (ケースマネージャー)” があります。

日本では、”退院調整看護師” という役割に近いでしょうか。アメリカの Case Manager は医療と保険、退院後の生活まで深く関わる専門職です。

今回は、アメリカの Case Manager の仕事、病院での一日の流れ、また Case Manager になるには、についてご紹介します。


Case Manager とは?

アメリカの病院で働く Case Manager は、RN の資格が必要になることが多いです。それは、クリニカルアセスメント、治療計画や投薬内容のレビューをする必要があるからです。患者が、適切な医療を、適切な機関・場所・費用で受けられるように調整する専門職です。”RN Case Manager” “Clinical Case Manager” という職種名で掲載されることもあります。医療そのものを行うというより、医療の流れ全体をマネージメントする看護師、といえるでしょう。

アメリカの病院での主な仕事内容

① 入院から退院までのマネージメント

患者の入院時から、Case Manager は関与します。何日くらいの入院が必要か、退院後の行き先は:自宅?リハビリ施設?ナーシングホーム?、家族のサポートの有無、医療保険のカバレ―ジの有無などを、医師、看護師、理学療法士、ソーシャルワーカーと連携しながら考えます。

*Case Manager は、Multidisciplinary Team Meeting (MDT) (多職種カンファレンス) の中心メンバーとなることが多いです。MDT に参加する主な職種は、ケースマネージャーをはじめ、医師、看護師、ソーシャルワーカー、理学療法士、作業療法士、薬剤師、管理栄養士、などです。

② 医療保険 (Insurance) との調整

この役割はアメリカならではだと思います。
この治療は保険でカバーされるか、何日の入院が妥当か、退院後の訪問看護や、リハビリのカバレージは、など保険会社のやり取りをします。

ここで必須となるのが、医療の知識に加え、保険の知識です。

③ 退院・転院調整

退院時の手配も大切な役割です。在宅医療 (訪問看護、訪問リハビリ) の手配、自宅への退院に向けて必要な医療機器 (酸素、車椅子、ベッドなど) の手配、転院の場合、リハビリ病院や介護施設への転院調整を行います。

④ 患者・家族へのサポート

患者や家族へ、今後の治療や退院後の生活、保険や費用の説明、受けられるサービスについてなどを説明します。

病院での Case Manager の一日 (例)

  • 患者リストの確認:入院患者、退院予定患者、審査が必要な患者など
  • 患者との面談:新規入院患者のチェック、退院ニーズの確認など行い、退院に向けてのプロセスを説明する
  • 担当患者のカルテ確認、保険会社へ連絡
  • 多職種ミーティング
  • 退院・転院先など調整
  • 記録

など。夜勤なしで、土日も休みのポジションも多く、ライフワークバランスを重視する看護師にとって働きやすい勤務条件といえるかもしれません。

Case Manager になるには?

  • アメリカの RN ライセンスが必要
  • 多くの病院で少なくとも1年あるいはそれ以上の急性期での経験を求めています

Case Manager としての経験、あるいは CCM (Certifited Case Manager)などの資格を取得すると、キャリアアップ、給与アップにもつながります。

どんな方に向いている?

「看護師として、別の形で患者を支えたい」

「体力的に、夜勤、ベッドサイド、12時間勤務はきつい」

など人それぞれの理由からCase Managerをめざされます。

  • ベッドサイド以外の看護キャリアの選択
  • 身体的負担が少ない
  • 医療・マネージメント・調整力と新しい分野を学べる
  • 年齢を重ねても続けやすい

そんな看護の形で働きたい方に合う仕事かもしれません。

まとめ

今回は、アメリカの Case Manager の仕事、病院での仕事の流れ、また Case Manager になる条件についてご紹介しました。

アメリカの Case Manager は、医療の知識に加え、看護師としての臨床経験、コミュニケーション力・調整力が求められます。英語力だけでなく、説明力・交渉力・共感力を活かせる専門職です。

患者の入院から退院後までの大切な流れを支える看護師です。日本の看護師さんにとっても、アメリカ看護、新しい働き方、を考えるきっかけになる専門職だと思います。

余談

私が以前勤務していた病棟で一緒だった Case Manager の方は、子育て中というライフステージに合わせて、月〜金勤務・夜勤なし・週末休みという働き方を選んでいました。「自分の希望に合った働き方ができている」と話していたのが印象的です。

その一方で、「このまま臨床から離れすぎてしまうのは少し怖い」とも話しており、月に数回は ER でスタッフ RN として勤務を続けていました。

Case Manager という役割を担いながらも、臨床との関わり方やキャリアの積み重ね方は人それぞれ。ライフステージや大切にしたいことに応じて、柔軟に選んでいけるのも、看護師という仕事の一つの魅力なのかもしれません。

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