アメリカの看護師の種類

ナースの種類について

アメリカでは看護師といっても様々な種類があります。日本の看護師と違って、業務内容がとても細かく分かれており、医師と対等な関係にあります。さらに、看護師の需要と年収が高いため、とても人気な職業です。ただ、必要な看護学校の単位などは州によって異なるため、働きたい州を選び、州の規定されている基準に従うことが重要です。

各アメリカ看護師の年収、業務内容、そして資格取得方法をご覧頂けます。

看護師の種類
患者をケアする看護助手

1. 看護助手

Certified Nursing Assistant

看護助手 (CNA) は正看護師や、准看護師が行う業務のサポートをします。

血圧測定をする准看護師

2. 准看護師

Licensed Practical Nurse/
Licensed Vocational Nurse

医師や看護師の指示のもと、診療の補助や血圧検査などの、基本的な医療業務を行います。

患者をケアする正看護師

3. 正看護師

Registered Nurse

正看護師 (RN) は、看護助手や准看護師の管理者の地位になります。ADN (Associate Degree in Nursing) と BSN (Bachelor of Science in Nursing) の2種類のプログラムがあります。

高度な看護師

4. さらに高度な看護師

Advanced Practice Registered Nurse

4年制の大学を卒業後 (Bachelor’s Degree) 専門の看護を学びたい看護師は RN として数年間働き、そのあと大学院に入学します。

麻酔看護師

5. 麻酔看護師

Certified Registered Nurse Anesthetist

麻酔看護師はクリニックや、外来の手術センター、病院などで麻酔科医と協力して、安全な麻酔の管理を行います。

ワクチンを接種するナースプラクティショナー

6. ナースプラクティショナー

Nurse Practitioner

ナースプラクティショナーは高度の看護資格で、一定レベルの診断や治療ができます。患者を診察し薬を処方したり、必要に応じてレントゲンや血液検査もオーダーできます。

助産師

7. 助産師

Certified Nurse Midwife

助産師 (CNM) は出産前から出産後のケアやサポートを提供します。

1. 看護助手

Certified Nursing Assistant

看護助手 (CNA) は正看護師や准看護師が行う業務のサポートをします。

バイタルサインの測定やベッドメーキング、清拭、体位変換、車いす移動など、患者さんの身の回りのケアを行うのが一般的です。

州公認の専門学校や短大へ入学し、トレーニングコースを受ける必要があり、4~12週間という短期間でのトレーニングを修了後、認定試験に合格すると CNA として働けます。また、海外で看護師の免許を保持している場合、トレーニングを受けずに認定試験を受けることができる州もあります。

CNA の平均年収は、州により違いますが約 $35,500 程です。

参考記事:
アメリカで看護師になる?それとも看護助手?急がば回れ?

2. 准看護師

Licensed Practical Nurse/ Licensed Vocational Nurse

准看護師の仕事内容は日本と違い、しっかりと分業されています。

医師や看護師の指示のもと、診療の補助や血圧検査などの基本的な医療業務を行いますが、点滴を使用した投薬は業務には含まれないなど、州によって仕事の内容に多少の違いがあります。

州公認の看護プログラムを受講し、准看護師試験 (NCLEX-PN) に合格すれば資格が交付されます。

LVN の平均年収は、州により違いますが約 $50,000 程です。

参考記事:
RN (正看護師) or LVN (准看護師)?

アメリカの準看護師について

3. 正看護師

Registered Nurse

正看護師 (RN) は、看護助手や准看護師の管理者の地位になります。ADN (Associate Degree in Nursing) と BSN (Bachelor of Science in Nursing) の2種類のプログラムがあります。

ADN (Associate Degree in Nursing) は短大卒レベルの看護師を指し、BSN (Bachelor of Science in Nursing) は4年間の看護系大学を卒業した看護師を指します。どちらも同じ NCLEX-RN と呼ばれる看護師資格試験 を受けますが、ADN と BSN では給料が異なります。

また、ADN 卒の看護師に奨学金をだして BSN のプログラムを推奨する医療機関も多くあります。それは、より高い教育を受けた看護師を多く持つことにより、その医療機関の看護レベルを上げるためです。

アメリカの正看護師の給料は州により違いますが、平均で年収 $75,000 程です。

参考記事:
RN (正看護師) or LVN (准看護師)?

RN の ADN と BSN の違いって?

アメリカで看護師になる?それとも看護助手?急がば回れ?

4. さらに高度な看護師

Advanced Practice Registered Nurse

4年生の大学を卒業後 (Bachelor’s Degree) 専門の看護を学びたい看護師は RN として数年間働き、そのあと大学院に入学します。 Master of Science Degree in Nursingを取得しなければなりません。

5. 麻酔看護師

Certified Registered Nurse Anesthetist

麻酔看護師はクリニックや、外来の手術センター、病院などで、麻酔科医と協力して安全な麻酔の管理を行います。

麻酔看護師 (NBCRNA) と呼ばれる試験に合格すれば CRNA として働けます。2022年から、Doctor of Nursing (Anestheria) Practice を取得しなければならなくなったため、さらに高度な教育を受けて取得できる資格になります。

CRNA の平均年収は、州により違いますが、約 $200,000 程です。

6. ナースプラクティショナー

Nurse Practitioner

ナースプラクティショナーは高度の看護資格で、一定レベルの診断や治療ができます。患者を診察し薬を処方したり、必要に応じてレントゲンや血液検査もオーダーできます。

クリニックで予約をするのに、医師に診てもらうのかナースプラクティショナーに会うのかという選択がある機関も増えてきています。資格試験に合格する必要があります。

CNP の平均年収は、州により違いますが、約 $107,000 程です。

参考記事:
ナースプラクティショナーについて

ナースプラクティショナー (NP) vs フィジシャンアシスタント (PA)

ナースプラクティショナーの実態

アメリカのナースプラクティショナー

7. 助産師

Certified Nurse Midwife

助産師 (CNM) は出産前から出産後のケアやサポートを提供します。病院やバースセンターで働き、独立した妊婦検診、薬の処方を含めたプライマリーケア、超音波を用いた診断、出産介助、帝王切開の第一助手、患者教育、婦人科の検診、避妊具の挿入および避妊薬の処方、受胎調節、性病の診断・治療および患者教育などに携わっています。

CNM の平均年収は、州により違いますが、約 $123,000 程です。

参考記事:
アメリカで助産師 (Midwife) になるために

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