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看護師がアメリカで合法的に働くためのビザ

日本でアメリカで看護師になることを目指している方。NCLEX(看護師免許試験)に合格すればすぐに看護師として働けると思っていませんか?現実は、アメリカで合法に働ける許可が必要です。実際、せっかくNCLEXに合格したのに、ビザがとれずに泣く泣くあきらめて帰国する方もいらっしゃいます。

米国ビザの種類やルールは様々

米国市民か、永住権保持者との結婚により、グリーンカードを取得される方もいらっしゃいますが、今回は、アメリカで合法に働けるビザ取得についてお話ししたいと思います。

 

アメリカのビザ状況は頻繁に変わり、また個人の状況により、ビザの取得を左右することが多々あります。

H-1Cビザ

このビザは看護師不足を補うためにつくられた外国人看護師専用のビザです。1999年に発足されて、一年に上限500人の看護師に発行されました。ところが、2009年にH-1Cビザの申請は中止されました。現在もH-1Cビザは中止されたままです。

H-1Bビザ

H1Bビザは、専門職ビザと呼ばれ、専門職を有する外国人労働者が申し込むことのできるビザです。例えば、医者、会計士、薬剤師、コンピューターのプログラマーなどがこの専門職に含まれます。H-1Bビザの申請に必要な重要要件のひとつに、最低の学歴として4年制大学の学士号、または同等のものを持っていることがあります。今現在、看護師は準学士号を取得していれば就くことができる専門職ということで、看護師の職はH-1Bの学歴基準を満たしていないと判断されています。という理由から、移民局は多くの看護師のH-1Bビザ申請を却下してきました。

グリーンカード

外国の看護師として、アメリカで合法に働くにはグリーンカードと呼ばれるアメリカ永住権を取得する方法があります。グリーンカード取得への道のりを大まかに説明します。

 

まず、グリーンカードを申請するには、勤務先が必要です。ですので、NCLEXに合格したら、まず就職先を探します。ここでとても大切なことは、グリーンカード申請をサポートしてくれる医療機関を探すことです。日本では、大規模に求人があるのは卒業の時期ですが、アメリカでの求人は年間を通してあります。

ビザ取得後の就職活動について

求人の内容を詳しく確認することも大切です。例えば、大都市で移民が多い地域の医療機関では、バイリンガルの看護師を探していることがよくあります。日本語を話す看護師の求人があれば、とても有利といえます。

 

また、看護師の免許はもちろんですが、BLS(Basic Life Support)の証明書を必要とされることも多いので、コースをとっておくこともお勧めします。日本では、医療機関に申し込み、採用後、配属が決まることが多いですが、アメリカでは、求人のあるポジションに申し込む形が多いです。ですから、ICUを希望であればICUナース、Case Managerナースを希望であれば、そのポジションに申し込みます。申し込んでも面接に至るとは限らないので、いくつものポジションに申し込むことも勧めます。

実績重視のアメリカ

日本では、履歴書があり、それに沿って記入していきますが、アメリカでは履歴書は自由です。ですので、個人の特性をアピールすることが可能なので、リクルーターの目に留まるような工夫をした履歴書をつくってみてはいかがでしょうか。

 

日本でたくさんのキャリアを積んでこられても、アメリカでそれが経験として加算されるかは医療機関によります。NCLEXに最近合格したということで、新卒扱いになるかもしれません。病院によっては、New Grad Program (新卒研修)に入るように言われるかもしれません。

 

日本から来てはじめてアメリカで看護師として働く場合、新卒研修でいろいろ学ぶことも有益かもしれません。

就職活動で話が長くなってしまいましたが、就職先が決まってからグリーンカードの申請を開始します。その後、CGFNSビザスクリーンの審査が必要になります。グリーンカードの申請については、各個人により状況が違いますので、経験が豊富な移民弁護士さんにご相談されることをお勧めします。

 

就職活動、グリーンカードの申請等、質問がございましたらどうぞお気軽にお問い合わせください。

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