看護師お役立ちブログ
SNF (Skilled Nursing Facility) で働くRNの一日
04.17.2026 | アメリカの看護師情報, 資格

先日のブログで、日本人看護師にとってアメリカでの最初の職場として SNF(Skilled Nursing Facility)はひとつの選択肢であるということを書きました。
今回は、「実際に SN Fで働く RN の一日」についてご紹介したいと思います。
「忙しいの?」「英語はどれくらい使うの?」「急性期とは何が違うの?」 そんな疑問を持っている方のご参考になれば嬉しいです。
SNFってどんなところ?
SNF(Skilled Nursing Facility)は、日本でいうと「介護老人保健施設+慢性期病棟」を合わせたようなイメージです。
入居者さんは、
- 病院退院後のリハビリ目的の方
- 慢性疾患を抱えながら長期入所している方
- 医療的ケア(経管栄養、IV、創傷管理など)が必要な方
などが中心です。
急性期病院のような目まぐるしい変化は少ないですが、その分「観察力」と「判断力」が大切になります。
日勤 RN の一日(例)
※施設によって異なりますが、一例です。
7:00〜 申し送り
夜勤ナースからの申し送りを受けます。
- 体調変化があった入居者
- 転倒や発熱の有無
- 新しいオーダー
- 家族対応の内容
などにより、1日の優先順位を決めていきます。
7:30〜 投薬・ラウンド開始
入居者全体の様子を把握する。
- 意識レベル
- 呼吸状態
- バイタルの異常
- 「なんとなくいつもと違う」変化
SNF では医師が常駐していないため、「異変に気づく力」が重要です。
午前中:処置・投薬管理・ドクター連絡
- IV 抗生剤投与
- 創傷処置
- 経管栄養管理
- 血糖チェック
- 異常値があれば医師へ報告
ここで英語でのコミュニケーション力が試されます。パターンはある程度決まっているので、ひとつひとつ理解しながら慣れていくことが大切です。
CNA との連携
SNF では CNA(看護助手)との連携がとても大事です。
- 食事摂取量
- 排泄状況
- 皮膚状態
- 行動の変化
細かな変化は CNA が一番よく見ています。
効率的に CNA から入居者の状態について情報が収集できるか。また、入居者の状況に合わせたケアを行ってもらえるよう指示、監督することも重要な役割です。
午後:書類業務・家族対応
ドキュメンテーションも大切な業務のひとつです。
- 入居者の状態の変化
- 行った処置
- ケアプラン更新
- インシデントレポート
その他にも、
- 薬局への連絡
- 家族への説明
などもあります。
英語に不安があっても、日々の業務の中で学んでいけると思います。
15:00〜16:00 申し送り・退勤
- 次のシフトへ報告し、業務終了。
- 時間通りに退勤できる職場が多いです。
SNF が初めての職場に向いているかもしれない理由
考えられるポイントは3つあります。
① 急変の頻度が比較的少ない
ICU のような緊迫感は少なく、新しい環境、英語に慣れやすい職場といえるでしょう。
② チームワーク文化
CNA や理学療法士などとの連携が強く、チーム医療を学ぶにも良い環境。
③ 英語の“型”を学ぶ
ドクターコール、家族対応、レポートなどの基本パターンを学べるでしょう。
もちろん大変なことも
1人で担当する入居者数が 20~30人など多いので、投薬をするのも、またインシデントが同時に起きたりすると対応するのが大変な場面も多々あります。チャージナースとして、医師への報告、指示受け、CNA を監督することも大切な役割で、家族との対応、入居者の健康管理、安全を守る責任重大な仕事です。
とても忙しい勤務で、もちろん楽ではありませんが、英語とアメリカ医療文化に慣れるという環境として、とても良い職場ではないだろうかと感じています。
最後に
アメリカで RN として働くことは、決して簡単ではありません。
でも、「完璧な英語」ができなくてもスタートできる場所はあります。
これから渡米を目指す方にとって、SNF はひとつの現実的な選択肢です。 SNF で経験を積みながら、自分のペースでスキルや英語力を伸ばし、その際のキャリアへとステップアップしていくーそんな道もあると思います。
大切なのは、「最初の一歩を踏み出すこと」。
自分に合ったスタート地点を見つけて、少しずつ進んでいきましょう。 アメリカで看護師になりたい!という方のサポートをしています。具体的になにをしたらいいのかわからない、漠然とした疑問など、まず、お問い合わせください。お待ちしています。