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Category Archives: 看護師

現在、アメリカの大学では、ビジネス、アカウンティングと共にNursing(看護学)が人気の専攻です。   なぜ、アメリカでは看護師が人気の職業なのでしょうか?  その人気の理由を探ってみましょう! アメリカでは30代、40代、またそれ以上の年齢の学生がたくさん学んでいます。一度、社会にでてからキャリアを変えたり、子育てがひと段落してから看護学を学ぶ学生も多いです。 1.安定した職業、高収入、手厚い福利厚生 看護師の求人は常にあります。多くの州で看護師が不足しており、雇用の機会に恵まれています。また、他の職業に比べ、高収入が望めます。アメリカ全土の看護師の平均年間給与は約80,000ドルで、有給の病気休暇や、有給休暇、健康保険、授業料の返還、退職の際のベネフィットなど、福利厚生が充実しています。 2.柔軟な勤務スケジュール アメリカの看護師の勤務は、医療機関によって8時間、10時間、12時間のシフトがあります。病院では、日勤専門、夜勤専門、という勤務体制が多いので、スケジュール調整がしやすいといえます。フルタイム、パートタイムに加えてパーディエムという働けるときのみ勤務する、というポジションもあるのも恵まれた勤務環境といえます。12時間のシフトだと、フルタイムでも週に3日か4日の勤務になるので、シフトの組み方次第で育児中の看護師も働きやすいかもしれません。さらに、トラベルナースは、希望する勤務地とシフトで仕事を選ぶこともできます。 3.看護師になるためのいくつかの道のり 看護師になるのに、いくつものルートがあり、最短では2年間の学びで看護師になれます。   ADN:短大で看護学を学ぶ。 BSN:4年制の大学で看護学を学ぶ。 ADN to BSN プログラム:これは、ADN(短期大学士)の看護師がBSN(学士号)を取得できるプログラム。 BSN to MSNプログラム:BSN(学士号)の看護師が、MSN(修士号)を取得できるプログラム。 ADN to MSNプログラム:ADN(短期大学士)からMSN(修士号)を取得できるプログラム。   ADNかBSNを取得して看護師になり、仕事をしながらさらに高度な学位を目指せるのも利点です。   4.高度な学位・キャリアアップのチャンス 看護師になってからも、高度な学位を取得することにより、賃上げが期待でき、またナースプラクティショナーや麻酔看護師、助産師になることもできます。また、マネージャーなど医療機関の運営や管理に携わる機会もあります。 5.専門分野を選択または変更できる 看護師は自分が興味のある分野を選択し、働くことができます。たとえば、ICU、心臓血管外科、メンタルヘルス、透析分野など、希望の分野にトランスファーできる機会に恵まれています。ハイストレスな職場で、精神的に燃え尽きてしまう場合もあるかもしれません。そのような時にも、専門分野を変えることにより更なる飛躍が望めます。また、さらに専門性の高い分野でスキルアップしながら働くことも可能です。 6.応用可能なキャリアスキルを学ぶ 看護師は、他の職業を選択した場合にも役に立つ、応用可能なスキルをいくつも身に付けています。例えば、いろいろな患者さんと臨機応変に対応できるスキルは、人とのコミュニケーション力を磨き、カストマ―サービスやカウンセリングなどの道が開かれるかもしれません。   また、看護師は常に忙しい状況の中、タスクに優先順位を付けて業務をこなさなければいけないという、タイムマネージメント・タスクマネージメントに優れています。 これはどの職種においても必須のスキルです。   さらに、看護師は常にアップデートされる医療の進歩、ITの導入などにも対応しているので、変化の受け入れ、適応力にも優れています。違う職種に就くことになってもチャレンジ精神で次の目標にスムーズに向かっていくことができるでしょう。     7.キャリアを変えずに仕事を変える 看護師はさまざまな環境で働くことができるため、労働時間に制限があるときも、違う職場で働きたいと希望する場合でも、看護師としてのキャリアを存続することが可能です。病院やクリニックに加え、スクールナース、ホームヘルス、リサーチナース、看護教員などさまざまな分野において看護師が求められています。 8.やりがいのある仕事 看護師の仕事は、患者の回復を目の当たりにできたり、感謝されたり、と個人的な充実感をもたらしてくれる機会に恵まれています。新型コロナウイルスのパンデミック中には、医療従事者は「医療の英雄」と呼ばれたほど高い評価を得ました。   9.トラベルナースという働き方 トラベルナースは看護師が不足している地域に、大きな需要があります。時給、住宅手当、交通費などが含まれる給与パッケージが提供されるので、個人の負担少なく仕事を得ることができます。トラベルナースは、旅行者としてではなく、居住者としてその土地に住むことになるので、すべての観光地を訪れ、観光客ではなかなか体験できない現地の生活を見る機会を持つことができます。   10. シンプルなワードローブ 最後に、ユニフォームについて。医療機関で働くと、ほぼユニフォームは無料で提供されます。日本と違い、自宅からユニフォームを着ていくことが多いので、仕事に行く前に”今日は何を着ていこうかしら”の悩みがありません。また、仕事用の服を購入する必要がないので、節約にもなりますし、クローゼットの不必要なスペースを使うこともありません。 アメリカの看護師になりたい、そんなあなたを応援しています。 ご連絡をお待ちしています。

アメリカで、看護師として働くのにどのくらいの英語力が必要?  国際看護師を目指す皆様からの1番多い質問が、英語のレベルに関してのものです。言うまでもなく、得意・不得意に関係なく出来るだけ自然に流暢に使いこなせる事に越したことはありません。 前回①は、州によって、ライセンスを取得の際に必要とされる英語のテストTOEFL、またビザスクリーンに必要な英語のテストについてご説明しました。 さて、晴れて、アメリカの看護師免許を取得して、いよいよ就職したとします。 あたり前ですが、雇用先でのコミュニケーションは全て英語です。 私は日本人だから、、、そんな事は一切通用しません。   看護師(RN)は、准看護師(LVN)や看護助手(CNA)を監督する立場です。 患者の急変をドクターに、簡潔に報告し、指示を受け取る立場です。 簡潔に報告できますか?指示を聞き取れますか? 英語でうまくコミュニケーションがとれなければ、どうやって仕事環境で同僚たちから信頼を得られるでしょう。 新米看護師が、ベテラン准看護師や看護助手につらく当たられることもあるかもしれません。   また、ドキュメンテーションも全て英語です。 万が一裁判になった場合の証拠としても提出されるとても大切なものです。  ご存じのとおり、アメリカは医療訴訟も頻繁にあり、免許の剥奪もありえます。 実際にアメリカで看護師として働いている方から、「自分のライセンスだけは守りなさい。」と先輩RNからアドバイスされた、という話を聞きます。 ネイティブにひけを取らない英語が使いこなせればベストです。が、なかなか現実は難しいです。   ただ、覚えていただきたいのは、完璧な英語を求められているわけではありません。 アメリカはよく言われる「人種のるつぼ」が故に、多少のBroken Englishだったとしても、相手と意思疎通がきちんととれればいいのです。英語はツールとして使いこなし、少しずつでも磨き上げてください。必ず触れれば触れるほど、使えば使うほど、上達します!   Technical(技術的)な英語のスコアも必須ですが、Practical(実用的)な英語もぜひ練習してください。必要なのは、英語が自然に出てくる頭つくりです。 もしかしたらあなたの英語のヒアリング、ネイティブスピーカーの2・3歳児より低いかもしれません。 ・日々、仕事やプライベートの場でこういうフレーズは英語でなんて言うんだろう?と英語に置き換えてみる。 ・英語日記を書いてみる。 ・道に迷っていそうな外国人を見かけたら話しかけてみる。 日本に居ても英語に関われる生活を送る方法は無数とあります。 この積み重ねが、アメリカで看護師として働き始めた時にスムーズに仕事に馴染めるか否かの鍵になります。 英語が出来ないからと国際看護師になる夢を諦めないでください。 あなたの「心の持ち方」次第です。 アメリカの看護師になりたい、そんなあなたを応援しています! ご連絡お待ちしています。    

アメリカで、看護師として働くのにどのくらいの英語力が必要? 国際看護師を目指す方から、頻繁に英語のレベル・スコアに関するご質問をいただきます。 まず第一に、アメリカで看護師のライセンスを取得するのは、州ごと。日本のようにライセンスを取得すれば、日本中どこでも働けるわけではありません。 カリフォルニア州のように、ライセンス取得に英語のスコアが必要とされている州もあれば、ニューヨーク州のように英語のスコアを必要としない州もあります(2024年1月現在)。目指される州のライセンス取得要項を確認する必要があります。 カリフォルニア州のライセンス取得に必要な英語テストはTOEFLです。 TOEFL(トーフル)とは、英語を母国語としない人を対象とした英語能力測定テストで、求められたスコアをとることが必要です。①リーディング、②リスニング、③スピーキング、④ライティングの4つのセクションから構成されています。 求められるスコアは、①リーディング22、②リスニング22、③スピーキング26、④ライティング22です。(合計92点) アメリカの大学を受験する際にも使われるテストで、一般の大学入学には80点以上が必要とされているので、レベルが想像できるかと思います。英検でいうと、準1級程度かと思います。 また、晴れてアメリカで看護師のライセンスが取れても、就労するにはビザが必要です。そこで必要とされるのがビザスクリーン(CGFNS)ですが、その審査にも英語のスコアが必要となります。 ビザスクリーンで有効とされている英語のテストは下記になります。 ・Cambridge English (B2 First, C1 Advanced, or C2 Proficiency exam) ・TOEFL iBT (Test of English as a Foreign Language, Internet-based Test) ・TOEIC (Test of English for International Communication) ・IELTS (International English Language Testing System) ・MET (Michigan English Test) ・OET (Occupational English Test) ・Pearson PTE Academic 前述のTOEFLでは、81点以上がビザスクリーンには必要です。 内訳は、スピーキングで24点、その他3セクションの合計が57点です。 また、IELTS(アイエルツ)をご存じの方も多いと思います。IELTSはTOEFLと同様、世界中の英語圏の教育機関において英語力の証明として認められているテストです。TOEFLがアメリカの団体によって運営されているのに対し、IELTSはイギリスの団体が運営しています。同じく①リスニング、②リーディング、③ライティング、④スピーキングの4つのセクションから構成されています。 IELTSの試験結果は、1〜9のバンドスコアで表されます。ビザスクリーンにパスするには、スピーキングで7、全体で6.5スコアが必要です。 目安としてですが、大学入試に必要なスコアは出願先の大学により異なりますが、バンド6以上になると出願できる大学の選択肢が多くなるようです。 TOEFLとIELTSも日本で受験することができます。 一度、今のご自身の英語のレベルを知るために受けてみるのもいいかもしれません。 また結果が届くまでに約1ヵ月かかる事もあるようです。 時間に余裕を持って受験されることをお勧めします。 アメリカの看護師になりたい、そんなあなたを応援しています。 ご連絡お待ちしています。

NCLEX – RN 合格者から挑戦者へのアドバイス(対談) アメリカニューヨーク州の看護師免許試験・NCLEX-RNの受験に日本から、初挑戦で合格された現役看護師さん(Tさん)のお話を伺いました。 現在、日本でNCLEXの受験勉強をされている(Yさん)との対談形式にてのインタビューです。    自己紹介(勤務・国際看護師をめざしたきっかけ) Tさん:3交代シフトでICUで働いています。アメリカ人の友人と知り合ったことをきっかけにアメリカで看護師になることに興味を持ちました。 Yさん:総合病院で3交代勤務です。元々アメリカのプロバスケットボールのNBA(National Basketball Association)とかスポーツが好きで、本場アメリカに行ってみたいと思ったのがきっかけです。   モーチベーション Yさん: ICUで、フルタイム、3交代勤務で・・・。勉強する時間を捻出するのは大変だったと思いますが、その状況かで、モーチベーションはどうのようにキープしたのですか?   Tさん: 部署が移動になったり、勤務が2交代から3交代に変わったりしながらだったので、確かに大変でした。モーチベーションを常に保つのは難儀で、プリテストの結果が悪かったりすると余計に落ち込んだりもしましたが、周りの人に励まされたのが大きかったです。   Yさん: Tさんの周りに国際看護師を目指している人はいますか?自分の周りにはいないし、「おまえなんかに出来ないよ。」と言われそうで、なかなか言えません。   Tさん: 私の周りにもいません。でも、わたしは自分にプレッシャーをかける意味で婦長さんたちにも報告しました。そうすることで、モーチベーションUPにつながりました。”みんなに言った以上、合格しなきゃ!”という思いで本当に必死でした。話して理解を得られたおかげで、係を免除してもらえたり、勉強に使えるようにコンピューターの使用を許可されたり・・とても感謝しています。         勉強方法のアドバイス Yさん: 勉強方法のアドバイスがあれば教えてください。   Tさん: まず、勉強時間の確保をしました。例えば、準夜勤の日は早めに病院に行き、使わせてもらえるコンピューターで4時間くらい勉強してから、出勤していました。夜勤とかどうしても勉強時間が取れない日でも、1問だけ、2問だけ、、とにかく毎日問題に触れるようにしていました。勉強を始めた当初は、1問解くのに英語(医療単語)もわからず1時間もかかっていたんです。でも、やればやるほど、”わかる”ようになり、問題を解くスピードがどんどん上がりました。   初めてのプリテストでは正解率30%くらいしか取れず正直がっかりしたましたが、それでも諦めずに勉強を継続することで、正解率も勉強時間と比例するように上がっていきました。勉強方法は人それぞれだと思います。私はテキストブックよりもオンライン形式での勉強法が合っていました。各項目に基づいて、自分のノートをつくり、それを参照しながら勉強に励みました。       まとめ 1年足らずで、仕事をしながらNY州の看護師免許取得の申し込み・受験勉強をされ、見事に初挑戦での合格を達成されたTさん。ご自分で作られたノートを少し見せていただきましたが、カラフルにとても見やすくまとめられており、薬剤ノートなどは、アメリカで看護師として働かれてからもきっと役立つものと思いました。笑顔でYさんがTさんにおっしゃった「私にできたんだから、大丈夫ですよ!誰にでもできますよ!」と心強いお言葉が印象でした。   Tさん、Yさん、お忙しい中お時間をいただきありがとうごじました。   なりたい者になれるのは、なろうとした者だけです。 やりたい事ができるのは、やりたい事に挑戦した者だけです。 自分が変わらなければ、何も変わりません。   そんな甘い世界ではありません。皆さんも本気で挑戦してみてください。   昨日の夢は今日の希望であり、明日の現実!(ロバート・H・ゴダード)   お二人のこれからの益々のご活躍を応援しています!      

アメリカで看護師として働くってどんな感じ? どんな人が働いているの?お給料ってどのくらい? 大卒が多いの? などなど、漠然とした数えきれないほどのたくさんの疑問が浮かぶかもしれません。   今回は、アメリカの看護師の実態についてAmerican Association of Colleges of Nursing (アメリカ看護大学協会)に記載されている Nursing Workforce Fact Sheet (看護師の労働ファクトシート)を引用してご紹介します。   Nursig workforce fact sheet    看護は最大の医療専門職であり、全国に約 520 万人の看護師 (RN) がいます。   看護師 の年齢中央値は 46 歳です。 また、看護師の 4 分の 1 以上が、今後 5 年間で看護職を辞めるか、退職する計画があると報告しています。   2022 年の 看護師人口の人種別内訳は 80% が白人でした。 7.4%が アジア人、 6.3% 黒人/アフリカ系アメリカ人、2.5% 複数人種、また、 0.4%が アメリカ先住民またはアラスカ先住民。 0.4% はハワイ先住民またはその他の太平洋諸島民でした。    2020年から2022年にかけて、看護職に就く男性の割合は、9.4%から11.2%に増加しました。   政府は、2021年から2031年にかけて、毎年20万人を超える新たな看護師の雇用が増えると予想しています。   看護師は、米国の労働力の中で給与が高い職業の一つです。労働統計局によると、内科・外科病院で働く看護師の55%近くの平均年間給与は77,600ドルでした。   看護師の労働力の増加には、予防ケアの重視の高まりなど、さまざまな理由が考えられます。 糖尿病や肥満などの慢性疾患の増加率。 また、団塊の世代の人々はより長く、より活動的な生活を送るため、医療サービスに対する需要も高まっています。   現在ほとんどの看護師は、4 年制大学を卒業して得られる学士号、またはコミュニティ カレッジ卒業で得られる準学位を取得して臨床現場に入ります。 2022 年の時点で、看護師の 71.7% が看護学士号以上の学位を取得しています。   雇用主は、学士号を取得している新人看護師を強く望んでいます。 新卒看護師の雇用に関するAACNの最新調査結果によると、雇用主の約28%が4年制大学卒の学歴を雇用の条件としています。また、72%は学士号を取得した看護師を強く望んでいます。   2022 年には、看護師の 17.4% が最高学歴として修士号、2.7% が博士号を取得しています。 現在、高度な診療、臨床専門、教育、研究の役割を担う修士号および博士号を取得した看護師に対する需要は、供給をはるかに上回っています。 アメリカで看護師になるには、などご質問がありましたら是非お気軽にご連絡ください。

アメリカで看護師になることを目指している方。NCLEX(看護師免許試験)に合格すればすぐに看護師として働けると思っていませんか?現実は、アメリカで合法に働ける許可が必要です。実際、せっかくNCLEXに合格したのに、ビザがとれずに泣く泣くあきらめて帰国する方もいらっしゃいます。   米国市民か永住権保持者との結婚により、グリーンカードを取得されたり、抽選に当選されたり様々な方がいらっしゃいますが、今回は、アメリカで合法に働けるビザ取得についてお話ししたいと思います。   アメリカのビザ状況は頻繁に変わり、また個人の状況により、ビザの取得を左右することが多々あります。常に移民専門弁護士の無料相談を利用したりして、最新の情報の取得を心掛けてください。 h1- C ビザ このビザは看護師不足を補うためにつくられた外国人看護師専用のビザです。1999年に発足されて、一年に上限500人の看護師に発行されました。ところが、残念なことに2009年にH-1Cビザの申請は中止されました。現在もH-1Cビザは中止されたままです。   h1- B ビザ H1Bビザは、専門職ビザと呼ばれ、専門職を有する外国人労働者が申し込むことのできるビザです。例えば、医者、会計士、薬剤師、コンピューターのプログラマーなどがこの専門職に含まれます。H-1Bビザの申請に必要な重要要件のひとつに、最低の学歴として4年制大学の学士号、または同等のものを持っていることがあります。今現在、看護師は準学士号を取得していれば就くことができる専門職ということで、看護師の職はH-1Bの学歴基準を満たしていないと判断されています。という理由から、移民局は多くの看護師のH-1Bビザ申請を却下してきました。 グリーンカード 外国の看護師として、アメリカで合法に働くにはグリーンカードと呼ばれるアメリカ永住権を取得する方法があります。グリーンカード取得への道のりを大まかに説明します。   まずグリーンカードを申請するには、勤務先が必要です。ですので、NCLEXに合格したら、まず就職先を探します。ここでとても大切なことは、グリーンカード申請をサポートしてくれる医療機関を探すことです。     日本では、大規模に求人があるのは卒業の時期ですが、アメリカでの求人は年間を通してあります。また、求人の内容を詳しく確認することも大切です。例えば、大都市で移民が多い地域の医療機関では、バイリンガルの看護師を探していることがよくあります。日本語を話す看護師の求人があれば、とても有利といえます。また、看護師の免許はもちろんですが、BLS(Basic Life Support)の証明書を必要とされることも多いので、予めコースをとっておくこともお勧めします。     日本では、医療機関に申し込み、採用後、配属が決まることが多いですが、アメリカでは、求人のあるポジションに申し込む形が多いです。ですから、ICUを希望であればICUナース、Case Managerナースを希望であれば、そのポジションに申し込みます。申し込んでも面接に至るとは限らないので、いくつものポジションに申し込むことも勧めます。     日本では履歴書の雛形があり、その書式に沿って記入していきますが、アメリカでは履歴書はフリースタイルです。ですので、個人の特性をアピールすることが可能なので、リクルーターの目に留まるような工夫をした履歴書をつくってみてはいかがでしょうか。勿論、その後に備えて医療英語も含めしっかりと英語のスキルを身に付けておく事も必須です。     日本でたくさんのキャリアを積んでこられても、アメリカでそれが経験として加算されるかは医療機関によります。NCLEXに最近合格したということで、新卒扱いになるかもしれません。病院によっては、New Grad Program (新卒研修)に入るように言われるかもしれません。日本から来てはじめてアメリカで看護師として働く場合、新卒研修でいろいろ学ぶことも長い目で考えると有益かもしれません。     就職活動で話が長くなってしまいましたが、グリーンカード申請をサポートしてくれる医療機関が見つかったら、必要書類を集め応募します。CGFNSビザスクリーンの書類も必要になってきます。国際看護師採用要項は、医療機関によって違うので細かくチェックしていきましょう。その後は医療機関で就労しながら移民弁護士からの指示を仰ぎながら申請を進めグリーンカードの発行を待つ流れになります。   各個人により状況が違いますので、常に最新の情報を入手するよう心がけてください。

カリフォルニア州 看護師1年目:滝口咲帆さん 今回、カリフォルニア州で看護師として働き始めて1年目の日本人ナース:滝口咲帆さんにじっくりお話を伺う機会をいただきました。小さな病院で、本当に”Caring”な同僚に囲まれてお仕事を楽しまれてイキイキと輝きを放たれています!   では、内容をご紹介していきます。   アメリカで看護師になるきっかけ 日本の高校を卒業して、すぐにアメリカに留学で渡米してきました。もともと、看護師になるつもりも興味もなかったのですが、アメリカで結婚後、体調を崩した義理の家族のお手伝いをしている時に、看護師に向いてるんじゃない?と親戚に言われた一言がわたしの看護師人生のはじまりでした。   看護大学と英語の習得   確かにアメリカの看護大学の学費は高いです。それでも看護師として働き始めた後の「お給料」や「やりがい」、そして何より「これから先の自分の人生」を考えた上で、誇りをもって働いていけるんじゃないかと思って一念発起しました。   4年生大学で看護学の勉強を始めたころは、留学経験はあるものの医療系に特化したバックグラウンドが何もなく、無知の分野を英語で学ぶということで、知識もさることながら英単語にもかなり苦労しました。ですが大学を卒業するころには、医療英語も習得し、NECLEX(アメリカの看護師免許試験)に1発合格!直ぐにアメリカの病院に就職できるほど英語をマスターしていました。正直、わたしもまだ英語にはかなりなまりがあると思います。でも、アメリカで話されている英語は、多様な人々のバックグランドもあり、なまっていても全然問題ありません。   ちなみにですが、アメリカで看護師になるには、ADN(短大)かBSN(4年制大学)のどちらかで看護学を学ぶ必要があります。どちらを卒業しも同じ看護師免許の受験資格を得られますが、実際に仕事を始めるとBSN卒の看護師は、患者さんの退院時の指導(Education)を行えたり、看護管理職への道が開けたりという違いがあります。わたしは将来を見据えてBSNを取得しておいて良かったな、と思っています。   新人看護師プログラム 3つの総合病院からオファーをもらい、最終的に小さな総合病院の循環器病等に就職を決めたました。   他の病院の新卒看護プログラムの期間や内容はわかりませんが、わたしの病院では13週ほどの新卒看護師プログラム中、プリセプターの人がつきっきりで丁寧に指導してくれました。自殺未遂で入院してきた人のケアや、ドキュメンテーションの仕方など、事細かにいろいろ学んだ内容の濃い13週間でした。   新卒看護師プログラムが終了したからといっていきなり一人前の看護師になれるわけもなく、不安な気持ちもあったものの、必要な時はいつも誰かが助けてくれる環境ということもあり、どこか安心感を持って仕事に打ち込めました。必ずわからないことを聞くと、同僚が快く教えてくれます。本当に感謝しています。   他の科のトレーニング 日本では看護師の就職は、病院に申し込み、採用が決まった際に、病院から部署に配属される流れかと思いますが、アメリカでは、〇〇病院の〇〇科に申し込むという形式です。   わたしは循環器病棟に就職しましたが、コロナ禍ということもあり、他の科でも人手が足りない時は、ERや、ICUなどのカバーに入ることも多々ありました。科によって、点滴投与ができる薬剤や、チャーティングの方法に違いもあり、他の科専門のトレーニングも受けました。本当にたくさんのスキルを身につけ経験を積ませてもらうことが出来ました。     他専門の仕事 人手が足りない時は、本来であれば、Wound Care Nurse(創傷ケア看護師)やRespiratory Therapist(呼吸療法士)がするべき仕事を一般看護師がすることもあります。   わたしも、かなりの重度の褥瘡や、ウジ虫がわいた創傷の処置、気管切開をした人の処置等のサポートに入ったことがあります。ウジ虫もひとつ一つとりました(笑)   サービス残業 サービス残業はありません!   人手が足りてない時は、残業をすることはありますが、残業代は割高で賃金が貰えます。後のシフトの人員が足りていない場合は、病院から残業できるか直々に頼まれる事もあります。   個人的な記録として、最長22時間働いたこともあります。さすがに帰宅した時にはフラフラでしたが良い思い出になっています。 シフト わたしは、夜勤専門で週3日、1日12時間勤務でシフトを組んでいます。   1週間に3日、働きたい日に働いています。つまりもし連続3日働いて、4日休み、そのあとまた4日休んで、連続3日働くと、最長8日続けて休むこともできるので、そのあとに3日の休みをくっつけてもらうと、2週間くらい休みをとることも出来てしまっています。   なので、別に有給をさほど使わなくても、それなりにまとまったお休みを自分でスケジュールしてます。   同僚 わたしの職場の人間関係は、上下関係がなくフラットなので、ベテラン看護師も新人看護師も同じ立場です。     わからないことがあれば、いつでも教えてもらえるし、受け持ち患者さんが同時に処置が必要だったり大変な時は、必ず誰かが助けてくれます。もちろん、わたしも同僚のサポートにはいります。   誕生日の人がいれば、ケーキを準備して時間があるときに食べたりもします。一緒に働いている同僚がみんなチームとして相手を思いやる事のできる人達なので、楽しんで看護師の仕事を続けられています。     ドクターとのやりとり アメリカですから、いろいろなバックグラウンドのドクターがいて、なまりが強すぎて英語が聞き取りつらいドクターも正直います。年配のドクターで、怒って大声をあげるドクターもいたりしますが、師長さんが「私たちはチームで働いているんだから、誰が上とか下とかないでしょ!」とドクターとなだめてくれたりして、わたしたち新人看護師をいつも援護してくれます。頼もしい限りです。   年齢のこと わたしが看護大学で学んでいる時の他の学生は、40代、50代の方も普通にいました。5人の子供を産んでから、経済的な理由で看護師になる決心をしたクラスメイトもいました。逆に20代前半とか若い層の学生はほぼいませんでした。高い学費も影響しているのかもしれませんが、看護師になりたい、と思った時に、看護師になるのだから、年齢は人それぞれでOKですよ。やりたいからやるんです!それだけです!   私はもう〇〇歳だから、、、”といった年齢の壁みたいなものはアメリカの看護師には存在しません。     アジア人差別 わたしは看護師としてアジア人差別を感じたことはありません。   逆に日本人で良かったと思っています。というのもわたしたち日本人が小さい頃から当たり前に身に着けてきた「気配り」や「ホスピタリティー」が、アメリカではとても感謝されます。カリフォルニア州でもまだ日本人と接したことのない人たちも居て珍しがられる事もあり、患者さんとのコミュニケーションのきっかけになったりしています。   お給料 vs 物価 アメリカの物価はかなり上昇していますが、わたしは個人的に1年目の看護師として一般的職業と比較しても高いお給料をもらえているので、そこまでの苦にはなっていません。家賃も高いし、物価も高いですが、全然普通に生活できるお給料はもらえています。     看護師としての苦悩 「人種のるつぼ」と言われるアメリカで働くうえで、英語を話せない患者さんや英語なんだけどアクセントが強すぎる患者さんに直面することがあります。特にわたしの経験からいうと、中国人やヒスパニック系の人で全く英語を話せない人とのコミュニケーションは大変で、さすがに英語で会話が成立しない人 患者さんの看護にはもどかしさをいつも感じてしまいます。   たまにドクターの指示さえも強いアクセントで聞き取れず、聞き返すこともあります。アクセント英語は当たり前とはいえ、英語以外の言語の大切さも痛感しています。   これからの挑戦 看護学の勉強を続けていきたいです!今でもCode Blueの患者さんを目の前に頭が真っ白になることも正直ありますが、常に平常心でどんなケースにもしっかり対応する!ことを心掛けています。   臨床の経験をじっくり積んだ後は、ナースプラクティショナーになることを考えています。     国際看護師としての喜び 日本人で本当に良かったです!日本人は気質として細かく丁寧でキレイな仕事が当たり前に出来てしまう!「日本人の普通」は、「他の国の普通」とは違うので、当たり前に普通のことをしているだけで患者さんや同僚にとても感謝される機会が多々あります。   例えば、デスクを拭くにしても日本人が当たり前に拭くキレイは、他の人にとっては当たり前ではないんです。   自然に日本人として身についた気配りやホスピタリティーは一生ものです!       まとめ 3日続きの夜勤明けとは全く思えないくらい、はつらつとエネルギッシュにインタビューにお答えいただきました。常に前向きに進んでいらっしゃる咲帆さんにとても励まされ、こちらまで何か挑戦したくなるほどでした。 最後にアメリカで看護師になることを夢みている方々へメッセージをいただきましたので紹介します。 「実際にアメリカで看護師になって、全く後悔ありません。一生もののライセンスですし、お給料が高いだけでなくステータスも高いし、どんどん上を目指せます。 アメリカで看護師をしている人の中には看護師はきつい仕事だ、という人もいるかもしれませんが、日本人にとってきつい仕事だとは思えない。」 「とにかくチャレンジすればいい。踏み出したらいい。踏み出したらとことん とにかくやってみてください。わたしだって高校の英語は落第点とってましたから。でもアメリカで看護師になって働いてます。きっと誰でもできます!」 本当に気さくで、なんにでもさばさばと快くお答えいただいた咲帆さん、本当にありがとうございました!将来、立派なナースプラクティショナーとして大活躍されることを応援しています。  

アメリカで看護師を目指されているのであれば、RN(Registered Nurse)正看護師は勿論ご存じかと思います。RNの資格に変わりはありませんが、短期大学卒業と4年制大学卒業の違いは、ADNとBSNで区別されます。時々ご質問をいただくこの違い、ここで簡単に説明させていただきます。 ADN看護学準学士(ASSOCIATE DEGREE OF NURSING) 看護学準学士は、2年制コミュニティーカレッジ(短期大学)で提供される看護教育プログラムです。このプログラム内で、主に基本的な看護のスキルや知識を学びます。 教室での座学授業と、病院や診療所などでの臨床実習も含まれます。   プログラム終了後に、学生は正看護師RN(Registerd Nurse)の受験資格を取得し、NCLEX合格を経て、病院・診療所・介護施設などの医療施設で患者のケアや治療を担当することができますが、より専門性の高いキャリアを希望するする場合は、追加の学位を取得し看護学学士(BSN)等の過程を終了しなければなりません。   *専門学校卒業者は厳密にはDiploma Nurse   BSN看護学学士(Bachelor of science of nursing) BSN: 看護学学士は、通常4年制の大学で提供される看護教育プログラムです。 このプログラム内で、学生はADN同様の基本的は看護スキルや知識だけでなく、包括的な看護学・人文科学・社会科学・自然科学などの幅広い科目や 看護倫理、研究方法論、リーダーシップ、管理などの専門的な科目も学びます。 ADN(看護準学士)のプログラムに比べ臨床実習の時間も充実しており、実際の医療現場での経験を通し看護の実践スキルを磨くことができます。 将来、RN(正看護師)として、患者のケアプランの作成、教育や相談、研究への参加、看護管理職やリーダーシップの役割など、より高度な業務に携わる機会に恵まれます。   昨今では、医療の進化や医療機関のニーズにより、確実にBSN学位を持つ看護師の需要が増加しています。勿論、賞与もBSNの方が優遇されるのは言うまでもありません。またその先のナースプラクティショナーを目指すにしてもBSN看護師学位は必須です!   ということで、   もしあなたにアメリカ看護師へのライセンス移行までにもし時間に余裕があるのなら、 日本で看護学士の学位取得制度を利用してみてはいかがでしょうか? 単位の積み上げで比較的簡単に短期間(1年~2年)でBSN看護学士取得可能です。   アメリカの学費は、日本と比較すると最近の円安の影響もあり、かなりの額になってしまうのはいうまでもありません。   しかし、常に念頭に置いていただきたいのは、   いくら4年生の学位を取得しても、時間数が足りていなければ不足の判定も出る可能性があるという事です。   アメリカで看護師になるには、などご質問がありましたら、ぜひお問い合わせください。

ナース プラクティショナー(Nurse Practitioner 以下NP)は、単独で、または医師と共に、幅広い急性期医療、プライマリー医療*や、専門医療サービスを提供する医療従事者です。ナースプラクティショナーは高度実践看護師(Advanced Practice Registered Nurse 略称:APRN)の一種なので、看護師(RN)免許取得後、大学院でナースプラクティショナーのコースを受講する必要があります。博士号または修士号を取得したら、ナースプラクティショナーの試験を受験することができ、合格後、NP免許が発行されます。NPと医師の役割には多くの重複がありますが、NPは、病気の予防に加え、人全体としての健康と幸福の増進に重点を置いています。   NPの多くがプライマリー ケア NPであり、ファミリー ナース プラクティショナー (FNP) としても知られています。NPは、診療所やその他の外来医療機関で、患者を診察し、必要な臨床検査を注文することができます。そして、診断を下し治療を行います。   また、整形外科、小児科、腫瘍学、老年学、精神医学などの特定の診療分野を専門とするNPもいます。   今回は、NPの実態について American Association of Nurse Practitioners (アメリカナースプラクティショナー協会)に記載されている NP fact sheet (NP ファクトシート)を引用してご紹介します。 NPファクトシート 米国では 355,000 人を超えるナース プラクティショナー (NP) がライセンスを取得しています。   2020 年から 2021 年にかけて、36,000 人を超える新しい NP が プログラムを修了しました。 NP の 88% がプライマリー ケアの分野で認定を取得しており、全 NP の 70.3% がプライマリー ケアを提供しています。 フルタイムの NP の 45.6% が病院で入院治療する特権を保持しています。 また、10.9%が介護施設での特権を持っています。 NP の 96.2% が薬を処方し、フルタイムで働くNP は 1 日平均 21 の処方箋を書いています。 NP は、規制物質を含む薬物を処方できる法的特権を保持しています。 2021 年のフルタイム NP の基本給の中央値は 113,000 ドルでした。 フルタイムの NP の大多数 (56.9%) は、1 時間に 3 人以上の患者を診察しています。 NP の実務経験は平均 9 年です。 NPの平均年齢は46歳です。 (American Association of Nurse Practitioners NP fact sheet引用)  プライマリーケアとは? 予防医学や、治療を施す医療。専門的医療ではなく基本的なレベルでのヘルスケア。年に一度のチェックアップなどを通して、検診やワクチンの接種、健康状態の把握と予防医療を提供します。また、プライマリーケアは急性期医療も行います。病気やケガをした場合の、治療も行います。専門医や緊急医療を要する場合の紹介も行います。また、高血圧や、糖尿病などの長期にわたる慢性疾患の管理・治療も行います。 アメリカで看護師になるには、などご質問がありましたら、ぜひお問い合わせください。

アメリカで看護師になるには、大学で看護学を学ぶ必要があります。日本で看護師の資格がある場合は、資格を取得したい州に直接看護師試験の受験資格をもらえるよう申し込むことができます。今回は、アメリカの看護大学についてご紹介します。   日本の方には”驚き”かもしれませんが、アメリカの大学で、看護学は人気の専攻科目のトップに入っています。一番人気のビジネス学につづいて看護学の入学希望者が大変多いです。人気の高い州立大学では、看護学の専攻では入学できず、他の専攻で入学して看護学専攻に入れるのを待つ生徒がいたり、場合によっては他の専攻科目を学ぶ間に卒業を迎えてしまう学生もいます。その点、学費は高くなりますが私立大学の方が看護学を取りやすいかもしれません。また、私立大学では、生徒に対して教授数の割合が高いのでより時間をかけて教えてもらえたり、クラスが取りやすいため、卒業も4年でできる確率が高いというメリットもあるかもしれません。   また、アメリカで看護学を学ぶのに、ADN(短期大学)に進むのかBSN(4年制大学)にするか、という選択があります。どちらを選んでも、卒業するとNCLEXというアメリカの看護師免許の受験資格が得られます。これから、看護大学に進学するのに、ADNかBSNのどちらのプログラムにするか迷われている方がいるかもしれません。 RNプログラムの種類 ADN(短期大学) Associate’s Degree BSN(4年制大学) Bachelor’s Degree 学費支援 RN to BSNコース ADN(短期大学)の プログラム フルタイムかパートタイムの学生として学ぶかにもよりますが、2 ー 3 年はかかります。BSN(4年制大学)に比べると、完了するための時間も短くまた学費も低くおさえることができます。プログラムは対面のみのコースもありますが、オンラインと対面の両方で提供されるコースもあり、人気のある学位です。カリキュラムには、看護概論、免疫学、薬理学、成人看護、小児科、老年医学などのコースが含まれます。 また、プログラムに組み込まれた 臨床時間を修了する必要があります。卒業すると、NCLEXというアメリカの看護師になる受験資格を取得することができ、合格後はRNとして働けます。 BSN(4年制大学)のプログラム 対面のみのコースも多いですが、オンラインと対面の両方で提供されるコースもあります。ADNのプログラムに比べ、BSN は、より深い知識を得ることができ、キャリアを開始する際にもより自信を持って職に就けるかもしれません。また、雇用主によっては、BSNの学位をもつ看護師の雇用を好み、BSNを持っているRNは時給もアップします。特に、研究や、教育に携わっている大きな病院ではBSNの学位を持つことを条件に看護師の雇用を行う医療機関もあります。 学費支援 病院によっては、ADN(短期大学)の学位で働く看護師がBSN(4年制大学)を取得できるように学費支援を行っています。   RN to BSNコース これはADN卒の看護師が、BSNを取れる大学のプログラムです。オンラインのプログラムもあり、約1年から2年の間、働きながらキャリアアップを図る看護師が年々増えています。 まとめ ADN(短期大学)のメリット 在学時間と費用の負担を軽減 多くがコミュニティ カレッジで受講できる BSNプログラムに比べ入学しやすい BSNプログラムに比べ学費が安い 早くに看護師として働き始められる BSN(4年制大学)のメリット ADN(短期大学)よりも高い看護知識を得られる ADN(短期大学)卒より、給料が高いことが多い ADN(短期大学)に比べ、昇進するチャンスが高い 大学院教育への準備 これから看護大学進学を考えている方の参考になれば幸いです。 アメリカで看護師になるには、などご質問がありましたら、ぜひお問い合わせください。

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