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Category Archives: 看護師

アメリカで看護師として絶対必須な【実践的な】英語力!TOEFLについても質問を頂戴する事もあるため、少し看護と離れて今回のトピックはTOEFLです。   TOEFLとは、Test of English as a Foreign Languageの略です。英語を母国語としない人の英語の能力を測定するテストです。留学や、海外での仕事や資格の取得を考えたことがある人は、聞いたことがあるかもしれません。 例えば、日本の看護師免許をアメリカ・カリフォルニア州の看護師ライセンスに書き換えする際にも求められます。   TOEFLには、いくつかの種類がありますが、最も一般的なのはインターネットベースのテストであるTOEFL iBT(Internet-based Test)です。   TOEFL iBTは、以下の4つのセクションで構成されていて、試験時間は約2時間です。   ①リーディング:約35分②リスニング:約36分③スピーキング:約16分④ライティング:約29分   問題数と内容は、①リーディング:20問、文章を読んで質問に答えます。②リスニング:28問、短い講義や教室でのディスカッションに関する質問に答えます。③スピーキング:4課題、身近な話題について話し、読んだり聞いたりした内容について話し合います。④ライティング:2課題、文章を読み、録音を聞き、自分の意見を入力します。オンライン教室でのディスカッションにおいて意見を入力します。   採点方法:リーディング:(0-30)リスニング:(0-30)スピーキング:(0-30)ライティング:(0-30)合計:(0-120)   アメリカで看護師になるには、どのくらいの英語力が必要なの?というご質問をよくいただきます。州によって、試験を受けるのに英語のテストを要するところ、不要なところがあります。例えば、カリフォルニア州は、TOEFLのスコアを受験資格のひとつとして提出しなければいけません。求められるスコアは、リーディング22、リスニング22、スピーキング26、ライティング22、合計92点です。 アメリカの大学に入学するのに、アメリカの私立名門大学では、合計で100点以上を必要とされますが、60点以上で入学を許可される大学もありますので、求められるレベルを容易に想像できるかと思います。     スコア レポートの掲載と郵送: TOEFL iBT のスコアは、テストを受けてから約 4ー8 日後にオンラインで掲載されます。TOEFL iBTテストの公式スコア レポートは、テストを受けてから 11 営業日以内 に指定の受信者に送信されます。各機関が使用するスコア配信方法によっては、それより早くなる場合があります。   今回は、英語を母国語としない人の英語の能力を測定するテスト、TOEFLについて、テストの構成、それぞれの試験時間、問題数、内容、スコアについてご紹介しました。参考にしていただければ幸いです。   アメリカで看護師になりたい方のサポートをしています。ぜひご連絡ください。

国際看護師になろうかな、と1度でも考えたことがある方なら聞いたことがあるCGFNSは、Commission on Graduates of Foreign Nursing Schoolsの略で、アメリカ以外で受けた看護教育と、専門資格を審査する機関です。 例えば、日本の看護師免許を取得している人が、アメリカの看護師免許に書き換えたいという場合に、日本で受けた教育がアメリカのレベルに見合うものかを審査する機関です。実際にCGFNSを通して日本の看護師ライセンスをもとに、アメリカの看護師ライセンスの受験資格を取得した方がたくさんいます。   アメリカの看護師になるには、NCLEX-RNという試験に合格する必要があります。日本では、国家試験に合格することで看護師免許を取得できますが、アメリカでは、各州が管轄しているため、希望の州に申し込む必要があります。受験資格を得るのも、州によって違いがあり、CGFNSを通す必要がある州もあればそうでない州もあるので、それぞれの州の必須要綱を確認することが大切です。州によっては、SSN(ソーシャルセキュリティー番号)や、英語のスコアも必要になります。   CGFNSの申込料は、州によって異なりますが、年々値上がりしているようです。まず、CGFNSのアカウントを作成してから、自分の情報を入力します。申し込みを済ませ、その州に必要な書類をひとつひとつ揃えていくことになります。日本の看護学校に記入してもらわなければいけない書式は、かなり細分化されていて、日本で受けた教科ひとつひとつをアメリカの教科項目に振り分けていかなければいけない作業を要するため、過去の卒業生の前例がなかったり、やり方がわからない、以前と内容が変わっているなどで難航することが多々ありす。   書類に不備があったり、入力に誤りがあると、審査が滞ってしまったり、追加書類の提出を求められるので、細心の注意を払う必要があります。問い合わせがある際は、電話かe-mailでのコンタクトが可能ですが、電話では待ち時間が長かったり、話す人によって言うことが違ったり、返信がこなかったり・・・とスムーズにいかないことも多々あるようです。     CGFNSのその他のサービスとして、米国で働くための職業ビザを取得する際のビザスクリーンがあります。ビザスクリーンにパスするには英語のスコアが求められています。TOEFLやIELTSは認められている英語のテストに含まれています。また、一度提出された成績証明書などの書類を数年間電子保存してくれます。延長して保存するサービスも行っています。例えば、取得したライセンスを他の州に移行したい場合(エンドースメントといいます)書類集めを始めからする必要がなくなるため、プロセスの手間が省けるケースもあるでしょう。   CGFNSは申し込んでから、1年以内に必要書類を集める必要があり、それを過ぎるとまた申込料が発生しますので、計画的に申し込むことが大切です。   今回は、ちょっと初心に戻ってCGFNSとは何をする機関か、提供しているサービスについてご紹介しました。   アメリカで看護師になりたい、どうしたらいい?など、ご質問がありましたらぜひご連絡ください。

患者の診察、診断、そして治療も行うことができるのは医師のみだと思っていませんか。ナースプラクティショナー、フィジシャンアシスタントも診察、診断、治療を行うことができます。ナースプラクティショナーは聞いたことがあっても、フィジシャンアシスタントってなに?という方もいるかもしれません。 また、ナースプラクティショナーもフィジシャンアシスタントも知ってる、でも違いってなに?という方も多いのではないでしょうか。 ナースプラクティショナーとフィジシャンアシスタントはどちらも高度なトレーニングを受けた医療従事者です。両者ともに多くの病院、診療所、医師のオフィス、その他の医療施設で重要な役割を果たし、人々の医療に貢献しています。 今回は、給与、仕事の展望、ナースプラクティショナー と フィジシャンアシスタント の類似点と相違点などについて紹介します。 ナースプラクティショナーの仕事 ナースプラクティショナーは、病状や病気の診断と治療、検査や診断に必要なテストのオーダーと解釈、また薬の処方などを行う熟練した医療専門家です。 ナースプラクティショナーは、プライマリーケアのプロバイダーとして働く場合もあれば、小児科、精神科、高齢者ケアなど特定の分野を専門とする場合もあります。ナースプラクティショナーは、医師と相談したり、医師の下で働いたりしますが、多くの州で医師の監督なしに独立して診療を行うことができます。 フィジシャンアシスタントの仕事 フィジシャンアシスタントは、医師の監督のもと患者のケアを行います。患者の診察、治療、X線写真や血液検査、その他の診断に必要な検査をオーダーし、患者のカウンセリング、薬の処方、身体検査を行います。 フィジシャンアシスタントは、プライマリーケア、精神科、救急医療などの分野に特化している場合があり、その役割は専門分野によって異なります。例えば、外科チームのフィジシャンアシスタントは、術前、術中、術後のケアを行いますし、家庭医療のフィジシャンアシスタントは、あらゆる年齢の患者の治療をクリニック、または他の診療所で行います。 ナースプラクティショナーとフィジシャンアシスタントの違い ナースプラクティショナーとフィジシャンアシスタントはどちらも、プライマリーケアにおいて、同様の役割を果たしますが、ナースプラクティショナーとフィジシャンアシスタントの間にはいくつかの主要な違いがあります。     ● 教育とトレーニングどちらの職業も大学院の学位が必要ですが、その他の教育およびトレーニング要件はナース プラクティショナーとフィジシャンアシスタントでは異なります。   ナースプラクティショナーは上級実践看護師(APRN)であり、専門分野に重点を置いた看護学の修士号以上が必要です。また、NCLEX-RNに合格し、RNライセンスを取得し、さらに州のAPRNライセンスを取得する必要があります。ナースプラクティショナーの中には、看護実践博士号(DNP)または博士号を取得して上級教育を修了する人もいます。   フィジシャンアシスタントは、認定プログラムで少なくとも修士号を取得する必要があります。さらに、フィジシャンアシスタント国家認定試験 (PANCE) に合格してライセンスを取得し、フィジシャンアシスタント認定 (PA-C) 資格を取得する必要があります。PA の博士課程は比較的まれですが、博士号を取得したい PA は、通常 1ー 2 年で博士号を取得できます。 専門分野 ナースプラクティショナーとフィジシャンアシスタントの主な違いの一つとして、選択できる専門分野の種類と治療する患者のタイプがあります。 ナースプラクティショナーのトレーニングには通常、専門分野が含まれているため、小児科、家庭医療、老年学、精神科など、さまざまな分野に特化することを選択できます。これらの専門分野により、ナースプラクティショナーは自分の興味に応じて特定の患者グループに仕事を集中させることができます。 フィジシャンアシスタントのトレーニングはより全般的なため、家庭医療、プライマリケア、内科の専門分野、救急医療、一般外科、外科の専門分野などの医療分野に特化できます。 給与とこれからの展望 ナースプラクティショナーとフィジシャンアシスタントはどちらも高給を得られるといえるでしょう。 米国労働統計局のデータによると、全職種の全国平均年収が46,310ドルに比べて、ナースプラクティショナーの平均年収は、121,610ドル、フィジシャンアシスタントのそれは126,010ドルです。   また、両職種とも、雇用の見通しは良好といえます。ナースプラクティショナーの雇用は2022年から2032年にかけて45%増加すると予想されています。そして、フィジシャンアシスタントは、同期間中に27%の増加があると予想されています。対照的に、全国の全職種の平均予測成長率は、2022年から2032年にかけて3%です。 まとめ ナースプラクティショナーとフィジシャンアシスタントという、ともに医療専門家についての類似点、相違点についてご紹介しました。米国で医療を受ける際に、ナースプラクティショナーや、フィジシャンアシスタントに診察を受ける機会がこれからさらに増えるかもしれません。また、自分のキャリアを考える際の選択肢として興味がわいた方もいるかもしれません。   米国で看護師になりたい!そんなあなたを応援しています。ご連絡をお待ちしています。 Click here

アメリカで看護師になるのに、RN(正看護師)になるか、LVN(准看護師)になるか迷っています、というご相談を受けます。それぞれのライセンスを取得すために必要な教育を受けなければなりません。それにかかる時間・学費が異なりますので、時間と経済的な面でどちらかにするかの決断が左右することもあると思いますが、どちらの選択にもキャリアを増進するチャンスがあるでしょう。今回は、RNとLVNの違いについてご紹介します。 RN vs LVN: 役割と責任 RNとLVNには多くの類似した職務がありますが、役割は異なることが多々あります。 責任においては、どのような状況でもRNがLVNより大きな責任を負います。介護施設、病院、クリニックでは、LVNはサポートスタッフとして働くことが多いです。LVNはRNと医師が管理するチームにおいて、指示に従いバイタルサインの測定や、基本的な看護ケアを行います。   LVNは、RNや医師、その他の医療専門家の指示に従って業務を行います。また、RNの指示のもと投薬や治療を行います。また、患者のデータを収集し、RNや医師にレポートすることも大切な役割です。LVNは、RNと異なり、評価、看護ケア計画の作成、患者のトリアージを行うことはありません。 RNは、LVNと比べ、独立して活動することを求められることが多いです。患者の情報を理解し、医師の指示のもと病気、また死に瀕する患者の治療を行います。また、症例の調査、健康促進と患者指導、健康相談、患者のトリアージ、リハビリテーションケア、慢性の疼痛管理なども含まれます。 RN vs LVN: 教育とライセンス 米国では、RNもLVNもそれぞれの州が規制しています。ライセンスの取得に必要な教育は、RNのほうがより多くの時間を要し、ADN(短期大学)またはBSN(大学)で学ぶことができます。一方、LVNは、1年ほどでプログラムを履修することも可能です。   LVN: 州によって、LVNの業務範囲と教育課程が決められています。LVNになるには、その州が認可したLVNのプログラムを終了する必要があります。専門学校や、コミュニティカレッジで1年ほどで履修できるプログラムもあります。 卒業後に、NCLEX-PN(准看護師資格試験)を受験し合格することにより資格を得ることができます。 RN: RNになるには、ADNまたはBSNで看護学を学ぶ必要があります。2年から4年かかりますが、どちらの学位を終了してもNCLEX-RN(看護師資格試験)の受験資格を取得することができます。合格することにより、RNの資格を得ることができますが、多くの雇用主がRNにBSNの学位取得を推奨しています。 RN vs LVN:収入 米国労働統計局(2021)によると、   LVNの平均年収は、$51,850 RNの平均年収は、$82,750   です。より多くの役割と責任を担うRNの収入の方が多いのは言うまでもありません。 採用ニーズについては、どのような労働環境であっても、LVN、RNともに必ず需要はあります。2021 年から 2031 年にかけて、LVN、RNともに、雇用は6%ほど増加すると予測されています。 まとめ RNとLVNの違いについて、役割と責任、教育とライセンス、そして収入、雇用の展望についてご紹介しました。RNとLVN、どちらのキャリアが自分に合っているか。すぐに働きたいのであれば、LVNになるのが最適かもしれません。教育期間が短いため、費用も低く抑えられるでしょう。あるいは、時間と費用がかかっても、RNを望まれるかもしれません。LVNにはなったものの、やはりRNになりたい場合には、LVNからRNになるブリッジプログラムもあります。それぞれの状況、またゴールによって選択されるといいと思います。   米国で看護師になりたい!そんなあなたを応援しています。ご連絡をお待ちしています。

米国のRNライセンスをもとに、さらに看護を学びたい、修士課程に進みたい、と思っている方は、ナースプラクティショナー、助産師、その他の高度看護師を目指されているかもしれません。そのような中で、今回は修士課程で学べる”Nursing Informatics”についてご紹介したいと思います。 Nursing Informatics(看護情報学)とは Nursing Informatics(看護情報学)とは、”看護実践におけるデータ、情報、知識、知恵を特定、定義、管理、伝達するために、看護科学を複数の情報および分析化学と統合する専門分野”です。 看護情報学の分野で働くには、看護師 (RN) の資格が必要です。ほとんどの組織で看護学士(BSN) を希望しますが、修士号(MSN)を希望する組織もあります。看護情報学を習得した証明とされる認定資格もあります。これは、医療現場における電子医療記録などの技術を理解する能力を証明する専門資格です。   ただし、この特定の認定は高度なスキルを身に付けるものではなく、情報科学看護師として働くために必要ともされていません。認定は既存の知識を確認し、情報科学の高度なスキルセットを持っていることを示すものです。 情報学看護師の役割 Nursing Informatics Specialist(看護情報学スペシャリスト): 役割としては、情報技術における問題点の解決策を導き出したり、看護師の教育を担当する場合もあります。経営幹部またはアナリストとして働くこともあります。情報学看護師は、看護とテクノロジーの両方について深い理解を持ちあわせていますので、別の役割としては、医療データの安全性とセキュリティの確保も含まれることもあります。   Clinical Informatics Nurse (臨床情報学看護師): 役割は、電子カルテやその他の臨床システムを最適化し、ワークフローの改善をすることがあげられます。また、看護情報責任者 などの役職にある場合には、情報看護の傾向を分析し、ビジョンを特定・戦略をたてて情報学を実践することもあるでしょう。   Informatics Nurse Consultant (情報学看護師コンサルタント): 役割としては、システムの選択、プロジェクトの管理、ワークフローの再設計に携わることがあげられます。また、組織が医療技術システムを実装する際にガイダンスとサポートを提供します。 Nursing informatics(看護情報学)が医療にもたらすベネフィット 看護情報学によってデータ処理が改善されると、看護師は質の高い患者ケアをより効率的にかつ効果的に行うことができます。   ● 患者ケア・結果の改善: 電子カルテが最適化されることにより、看護師や他の医療従事者が収集された情報に迅速にアクセスできる。   ● 患者の安全性の向上: より正確なドキュメンテーションと患者の情報が得やすくなることで、メディカルエラーを最小限に抑えることが可能で、また医療従事者と患者とのコミュニケーションも改善できる。   ● 合理化されたワークフロー: 効率性の向上と作業負荷の簡素化により管理上の負担やストレスを軽減し、患者のケアに費やす時間を増やすことができる。   ● リサーチと品質の改善: 正確なデータにタイムリーにアクセスし、分析できる仕組みは、リサーチ、品質改善、また革新につながるでしょう。更には、エビデンスに基づく実践サポートにもつながるでしょう。   ● オンライン診療: コロナパンデミックの間に、看護情報学はより多くのオンライン診療とバーチャルヘルスケアの基盤づくりに貢献し実装のサポートをしました。   ● データに基づく決定:リアルタイムのデータと分析の入手が可能になることにより、より正確にまたタイムリーに判断を下すことができる。 まとめ 看護情報学は、テクノロジーとデータを活用して提供する医療を改善し、看護の質を高め、患者の回復を高めることに貢献できる、急成長している分野です。ここでの看護の役割は、医療施設における情報システム、看護スタッフ、また医師などその他のスタッフとの橋渡しをすることです。情報看護学を取り入れることは、看護の観点からどのようにテクノロジーを活用するかによって有益な結果を生み出せるかを導き出すことに繋がります。   アメリカで看護師なるには、などご質問がありましたらぜひお問い合わせください。

学位授与機構をご存知でしょうか。大学以外の機関で学位を授与することのできる唯一の機関です。看護短期大学や、看護専門学校を卒業して看護師になった者が、所定の単位を修得することで、学士(看護学)の学位を申請できます。正式名は、大学改革支援・学位授与機構です。 そもそも学位ってなに 大学などの教育機関や、学位授与機構が教育過程を終了したもの、またはそれと同等の者に対して授与する称号です。下記が学位の例です。   短期大学を卒業すると授与されるのは、「短期大学士」 4年制大学を卒業すると授与されるのが「学士」 大学院の修士課程卒業で授与されるのが「修士」 大学院の博士課程卒業で授与されるのが「博士」   専修学校の専門課程(専門学校)のうち、2~3年制の学科を卒業して授与される称号は、「専門士」です。よって、3年生の看護専門学校を卒業して授与されるのは、専門士です。また、4年制の看護専門学校を卒業して授与される称号は、「高度専門士」です。 看護師の受験資格を得るのに必要な教育 日本では、看護師の国家試験に合格することにより看護師の免許を取得することができます。看護師国家試験の受験資格は下記のいずれかの方法により得られます。   看護大学で学ぶ。4年間かけて学びます。大学によっては保健師や助産師になるためのプログラムを含むところもあります。卒業とともに、学士(看護学)を得ます 看護短大で学ぶ。看護系の短期大学は3年制です。卒業とともに、短期大学士を得ます 看護専門学校で学ぶ。3年制、または4年制があります 5年一貫看護師養成課程校で学ぶ 学位授与機構を通して学士(看護学)を得る方法 通信制大学で学士(看護学)の学位申請に必要な単位を取り、大学改革支援・学位授与機構に学習成果(レポート)を提出し合格することで、学士(看護学)を取得することができます。実際に、看護師として働きながら学ぶ生徒がたくさんいらっしゃいます。   ただし、”大卒と同等の学力を有する”ことが認められるということで、”大卒”になるわけではないことに留意してください。 学士(看護学)に必要な単位が取れる通信制大学 放送大学 京都橘大学 大手前大学 武蔵野大学 人間総合科学大学  注) 2024年5月現在 学士(看護学)も大卒もダブルで取得したい 学士(看護学)と大学卒業の両方を取得したい場合はどうしたらよいのでしょうか。放送大学の例をもとに説明します。   3年制の看護短大や、看護専門学校の卒業生は、最短1年で学士(看護学)の単位を取得することが可能です。それをあえて、大学の3年次編入学をし、2年以上在籍して卒業に必要な単位も習得することで大学卒業を目指すことができます。ただし、看護学部はないので卒業とともに得られる学士は看護ではなく(教養)になります。 学士(看護学)を取得するメリット 看護学について、さらに専門性の高い知識を得ることができる 医療機関によって、給料や待遇が優遇される 管理職の機会を得たり、産業看護師など、キャリアアップのチャンスや、選択肢が増える まとめ 今回は、看護の短期大学や専門学校卒の看護師が、通信制大学で単位を取ることで、学士(看護学)を取得する道があることについて説明しました。学士(看護学)を取得する方法、そして取得することによるメリットをまとめました。自分で選んだ職業について学びを掘り下げて知識を深める意味は人それぞれ異なることかと思います。学士(看護学)を得ることのみに限らず大卒を目ざされる方もいらっしゃることと思います。ご自身のキャリアゴールや目標に向かって前進する方々を応援致します。     米国で看護師になりたい!そんなあなたを応援しています。ご連絡をお待ちしています。

助産師は、出産の過程において妊娠中から出産後まで指導とケアを提供するという重要な役割を果たします。今回は、助産師になるのに必要な教育と資格についてご紹介致します。 助産師の仕事 出産に向けて、助産師は妊婦に出産プロセスの選択肢について説明し、出産当日の具体的な計画を立てます。 また、妊娠期間中ずっと妊婦の体調管理を行い、胎児の健康と成長過程を監視します。助産師は、陣痛を誘発したり、陣痛に伴う痛みを和らげたりするのを手伝うこともあります。 妊娠から出産まで、必要に応じて医師と連携してケアを行います。出産後も、患者自身のセルフケア、産後のケア、また母乳育児などの指導を行います。州の認定レベルに応じては、独立した診療所で働くこと、また処方箋を書いたり臨床検査を注文したりすることができます。 労働環境 助産師は通常、病院、助産センター、医療クリニックで働いています。 出産は予測不可能な性質を持っているため、これらの専門家は通常とは異なるシフトで勤務し、夜間、週末、休日に待機しなければならない場合があります。 助産師になるには 助産師には大きく分けて5つのタイプがあります。必要とされる助産師の種類とその役割は、個々の州の規制によって決められています。 AMCB(American Midwifery Certification Board米国助産師認定委員会)が認定する助産師ライセンスには、CNM(Certified Nurse-Midwife)と、CM(Certified Midwife)があります。   ● CNMになるには看護師のライセンスも必要で、他の助産師のタイプより多くの教育と認定を必要とします。ステップごとに説明します。○ 看護学士を取得する○ 看護師のライセンスを取得する○ 高度看護学位を取得する ■ ACME(Accreditation Commission for Midwifery Education助産師教育認定委員会)によって認定された教育機関で、修士号(MSN)または博士号(DNP)を取得する○ CNM 認定を取得する ■ AMCB( 米国助産師認定委員会) による CNM 試験に合格することにより取得が可能です。 ■ 多くの医療機関で、助産師が CNM になることを義務付けています。○ APRN(Advanced Practice Registered Nurse高度実践看護師) になる ■ ほとんどの州で助産師を APRN として分類し、その州が必要とする免許の取得を義務付けています。 ● CMになるには○ RNのライセンスを必要としませんが、修士号の学位を取得し、AMCBが管轄するCMの 認定試験に合格する必要があります。○ ただし、CM 認証を承認している州は限られています。 助産師の給料 US Bureau of Labor Statistics(米国労働統計局)によると、給与中央値は年収$129,480ということです。他の職業と比較しても高収入といえるでしょう。 まとめ 今回は、米国で修士号が求められる高度実践看護師のひとつ、助産師について、仕事の内容、労働環境、助産師になるには、そして給料について紹介しました。米国で看護師になる目標に向かって努力されている方、すでに看護師の資格をお持ちの方、さらなるキャリアアップの先に助産師の道があるかもしれません。     米国で看護師になりたい! そんなあなたを応援しています。ご連絡をお待ちしています。

アメリカでは毎年5月6日から12日を「Nurse Appreciation Week:ナースウィーク(看護師へ感謝を表す週)」と呼び、全国各地で医療スタッフを称え、感謝の気持ちとて、さまざまなカテゴリーのお店で割引を受けられます。この割引はスクラブのような医療関連アイテムに限らず、スキンケア、ウェルネス、食品、衣類など、生活必需品全般に渡り、アメリカで有名なドーナツ・チェーン店でも無料のドーナツやコーヒーが配られたりします。   それぞれの医療機関でも、働く看護師をたたえ看護師週間(ナースウィーク)をお祝いします。日替わりで、アイスクリーム、ドーナツ、クッキー、ブリトー、カップケーキなどが配られたり、その医療機関のロゴの入ったランチバックやバックパックが贈られたりします。日々、業務に追われる看護師ですが、看護師週間(ナースウィーク)は、感謝されていることを実感できる特別なお祝いだと思います。   2024年度のスローガンは“Nurses Make the Difference”です。 この「看護師が違いをつくる」というスローガンは、親切さを体現する看護師を称えています。 看護師週間が始まった歴史 約70年前に遡ります。   1953年 アメリカ合衆国保健福祉教育省のドロシー・サザーランドが、「看護師の日」を宣言するようにエイゼンハワー大統領に提案し看護師の日の宣言を提案したが、実現せず。   1954年 フローレンス・ナイチンゲールの使命100周年を記念し、フランシス・P・ボルトン代議員が看護師週間の法案を提唱し、10月11日から16日まで全土で看護師週間が開催され法案を提唱したが、再度実現せず。   1972年 再び下院から大統領に全国登録看護師の日の宣言が提案されたが実現せず。   1974年 1月に国際看護評議会(ICN)が5月12日を国際看護師の日と宣言。(5月12日はフローレンス・ナイチンゲールの誕生日)ICNは1965年から「国際看護師の日」を祝う。2月にはホワイトハウスが1週間の全国看護師週間を指定し、ニクソン大統領が宣言を発表。   1978年 ニュージャージー州知事が5月6日を「看護師の日」と宣言し、エドワード・スキャンラン氏がその認識を推進。   1981年 アメリカ看護協会(ANA)は、ニューメキシコ州の看護師たちによって提起された決議を支持するために、1982年5月6日を「看護師の全国認識デー」として設立するための提案を支持。   1982年 2月にANA理事会は、1982年5月6日を「全国看護師デー」と公式に認定。しました。アメリカ合衆国議会の共同決議を確認し、3月25日にロナルド・レーガン大統領が署名し「看護師の全国認識の日」を1982年5月6日に宣言。   1990年 ANA理事会は看護師の認識を1週間に拡大し1991年5月6日から12日までを全国看護師週間と宣言。   1993年 ANAが全国看護師週間を恒久的な日付として5月6日から12日に指定。   1996年 ANAが全国登録看護師認識デーを設立。   1997年 全米学生看護協会が全米学生看護師デーを指定。     よくアメリカでは、看護師の地位が確立しているといわれます。給与等の待遇面は勿論のことですが、こういった歴史を踏まえ、社会からの感謝を受け敬われるという点に置いても確立していると言えるのではないでしょうか?

アメリカで国際看護師になることを漠然とでも考えている方なら、きっと聞いたことがあると思います。”NCLEX”とは、米国、およびカナダで看護師として働くための能力を評価する試験です。NCSBN(全米州看護委員会評議会)によって、管理されており、受験者が看護師として働くためのライセンスを取得する能力があるかを判断するために、州看護委員会が使用する基準の一つです。NCLEXには、2種類あり、NCLEX-RNは正看護師の試験、NCLEX-PNは准看護師の試験です。NCLEXに合格することにより、申し込んだ州の看護師の資格を取得することができます。 受験資格:NCLEXを受けるには? NCLEX-RNの受験資格を取得するには、RN ライセンスプログラム、看護短大 (ADN) または看護大学 (BSN) を卒業する必要があります。NCLEX-PNの受験資格は、准看護師の学校を卒業することにより取得できます。また、海外で正看護師、准看護師のライセンスを持っている方は、直接希望の州に受験資格を得る申し込みをすることができます。 受験までの流れ 申し込んだ州からNCLEXの受験資格を取得の通知がきたら、PearsonVUEに登録し、NCLEXのテスト日時をスケジュールする。テストセンターは多々あり、日本(東京・大阪)でも受験可能です。 費用は$200(USドル)です。*2024年4月現在   テストの時間・問題数 テストの時間は、最大 5 時間かかり、問題数は最低 85問、最大 150問とされています。5 時間の時間枠内で各質問に必要なだけ時間を費やすことができますが、各質問にかけられる時間は約 2 分であることに留意してください。 2 時間のテストの後と、3 時間半のテストの後に休憩を取るかを選択できます。 ただし、各休憩は合計 5 時間のテスト時間にカウントされます。 アルゴリズムが 確実に合格基準を達成したと判断すると、コンピューターは新しい質問の提供を停止します。 たとえば、最小数の質問 (85 問) に回答した時点で合格したと判断する場合には、その時点でテストは終了されます。5時間が終了した場合、または最大数の質問に回答した場合は、回答によりコンピューターが合否を判断します。 落ちた場合の再試験 NCLEX は年に 8 回受験できますが、再試験まで少なくとも 45 日の間隔を空ける必要があります。 ただし、州によっては異なる制限が設けられているため、最新情報については必ず州の看護委員会に確認してください。   アメリカでの看護師ライセンスの取得など、些細なことでもご質問がありましたら是非お問い合わせください。

今回、HI州で弊社とのご縁もあり看護師として働き始めた日本人ナースにじっくりお話を伺う機会をいただきました。   日本で看護師をしながら、何度かハワイを訪れるうちに、将来ハワイで看護師をやりたい!という夢を抱かれ、実現されています!     ビザを取得してハワイの地に立ったものの、英語がわからない中、アパート探しや、車の購入、ソーシャルセキュリティー番号の取得、何から何まで英語で対処しなければなりません。迷いながらなんとか必死に生活の基盤を確立したそうです。 NCLEX アメリカで看護師になるためには、NCLEXというテストに合格しなければなりません。受験資格を得るための準備・また受験勉強は日本で「独学」で行ったそうです。   初めてNCLEXを受けた時には、よくわからず合格には至らなかったそうですが、その口惜しさがばねになり猛勉強をした結果、たったの3か月後に臨んだ再試験には見事に合格されました。 就職 そしていよいよ、就職活動。しかし、日本との違いに戸惑ったそうです。日本では、看護学校の卒業に合わせた時期の採用が多いですが、アメリカでは、決まった時期はありません。医療機関としては、空きがあるときに求人をだすので、それに合わせて応募します。また、アメリカでは、医療機関の、応募が出ているポジションに申し込むのも日本とは違うことを学んだそうです。 日本では、リーダーを含む集中治療室など急性期の豊富な経験があるものの、アメリカでの経験値はゼロ。ということで、英語のハンデも考慮し、老人ホームやSNF(高度看護施設)の就職の方が見つけやすいと医療関係者からアドバイスもあったそうです。また英語のハンデから、病院によっては外国人看護師はNew Grad(新卒)採用になるとも聞かされていたそうです。   当初は外来クリニックで看護師としてお仕事を始められましたが、それでも、急性期病院での就職にこだわり、就職フェアに参加したり、応募されたり、弊社からのご縁もあり病院での就職を獲得されました。     オリエンテーションを終了し、独り立ちされた現状について詳しく伺いました。   英語 まだまだ日々勉強中。周りのスタッフに助けられながら毎日が勉強。昨日わからなかったことが今日わかる、など上達を実感している。英語ができずに解雇された人もいたといううわさを聞いたことがあるため、緊張の毎日でドキドキしていますが、今のところくびになってません(笑顔) 職場 50歳以上のベテランさんが多い職場で仕事をしているせいか、どんな小さなことでも(例:電話対応)出来るようになったら褒めてもらえるような恵まれた環境に感謝している。出来ないことより、出来ることにフォーカスできる職場で、とてもポジティブな気持ちで仕事ができている。 仕事 日本で、外科、内科、消化器内科、ICU、またリーダー業務の経験も積まれてから渡米され、短期間でアメリカ看護師としてICU勤務!という飛躍をされました。日本とアメリカの違いについてお話しくださいました。     こちらのICU勤務では、患者がERから来ることも多いので、どんな患者さんが来るか、全く想像がつかない。ホームレスが来ることもあり、想像できないくらい清潔状態が悪い患者もいる。 完全に受け持ち制なので、自分で患者をケアする中、疑問があったら医師に報告して指示を仰がなければいけない。指示待ちでは成り立たず、病状を見過ごしてしまうことがないように注意深く診ていかないといけない。時に医師とのディスカッションが大切で、医師の指示についても違和感があれば、しっかり主張していく必要がある。いわゆるダブルチェックはなく、自分が責任をもってケアしていかなければいけない、という緊張感の中で仕事をしている。 看護展開が読めるか否か:ICU患者は、急に悪化することもあり、病状を見ながら常に起こりうることを先読みながら看護を進める必要があり、日本での経験は大変役に立っている。早めに医師に連絡して指示をもらっておくことで、迅速な対応をとることができる。 英語にハンデがあっても、ベースの知識があれば、リスペクトされる。新人で、電話の対応にも困ることはあるが、患者の異変に気づいたり、ケアについてしっかりした知識があるかで判断される。 まれに、ICUであまり患者がいないときは、病棟の方に送られることがあるが、そこでも日本での経験が役に立っている。ICUだと、1-2人の患者を受け持つが、病棟では何人もの患者を受け持たなければいけない。慣れていないと、てんてこまいで、全くひどいことになりえるが、日本で多数の患者の受け持ちを経験しているので、その対応にも役に立っている。 日本で、ICUに配属されるにはリーダー経験が必要とされたが、医師からの指示受けなどを含め、その経験もとても役に立っている。 医師 患者を直接診ているのは看護師で、尊敬してくれているのを感じる。医師も、チーム制に分かれていて、もし、対応の悪い医師がいた場合には、レポートするシステムができているので、無意味な我慢をする必要がない。お互いに尊重しあって仕事ができる環境が整っている。     文化の違い 「当たり前」が違うので、戸惑うこともあるが、”おおざっぱ”な気がする。”郷に入れば郷に従え”で、臨機応変に対応していくことが大切です。   ハワイは、移民に寛大な文化があり、人種差別のような経験をしたことはない。英語についても、”あなたと話せば、ネイティブスピーカーでないことはわかるのに、それでもゆっくり話したりという気づかいを相手がしないなら、それは相手が悪いわ。”などと言ってくれる上司がいて、とても心強い。 アメリカで看護師をめざす方へのメッセージ ”とりあえずやる!”  ”当然全て英語、困難があって当たり前。前向きに諦めず行動!” ”ポジティブにオープン・マインドで!” ”HELPが必要な時は、素直にHELPをもらう!”   また、アメリカでの就職は、経験のある科で就職することになることが多いので、日本での経験がとても大切。職場を転々とするのではなく、ひとつの科に、3年以上務めることもかなり重要。将来アメリカに来て看護師として働く自分の理想に繋がる経験を日本で積んでおくと就職の際有利。     これからの目標 ICUなど救命救急で働く看護師が取得できるCCRNという証明書を取得し、ICUでの仕事の専門性を深めたい。また、日本からのアメリカを目指す看護師のサポートもしていきたい!   まとめ 日本で看護師として働きながら、ハワイ州で看護師になる、という大きな夢に向けて、ひとつひとつの課題・困難をクリアされたお話を詳しくお話しくださいました。強く受けた印象は、”行動力の高さ”と”チャレンジ精神”です。 目の前にチャンスが巡ってきても、現状に甘んじるのか、新しいことにチャレンジする機会を掴みとるのかは人それぞれです。が、やはり ”とりあえずやる!” という姿勢で、ご自身の夢を叶え将来を切り開かれた姿に感銘を受けました。これまでにかなりのエネルギーを消耗され、決断力を求められる場面にも幾度となく遭遇してこられてきたと思いますが、素晴らしいマインド・セットでこれからもご自身の道を切り開いて行かれると信じています。     夜勤明けのお疲れの中、詳しくお話をいただくお時間をいただけましたことを心から感謝致します。現在、日本でアメリカ看護師をめざしている多くの方の励みになるようなアドバイスをたくさんいただけたのではと思います。     これからも、更なるご活躍を期待しています。     ありがとうございました!

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